【完全ガイド】卓球ダブルスのルールを徹底解説!サーブからローテーションまで

卓球のダブルスは、2人で協力して戦うエキサイティングな種目です。しかし、シングルスにはない独自のルールがいくつかあり、特にサーブの順番や打球のローテーションは複雑で、初心者にとっては混乱の原因になりがちです。ルールを正しく理解しないまま試合に臨むと、思わぬ失点につながってしまうこともあります。

この記事では、国際卓球連盟(ITTF)のルールに基づき、卓球ダブルスのルールを初心者にも分かりやすく、図解を交えながら徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたも自信を持ってダブルスの試合に臨めるようになるでしょう。

ダブルスとシングルの基本的な違い

ダブルスのルールは、基本的にはシングルスと同じですが、主に「打球順序」「サーブ」に関連する部分で大きな違いがあります。この2つのポイントを抑えることが、ダブルスを理解する上での第一歩です。

  • 打球順序:ペアの2人が必ず交互にボールを打たなければなりません。
  • サーブのコース:サーブは、サーバーのコートの右半面から、レシーバーのコートの右半面に入れなければなりません。
  • サーブとレシーブの順番:誰がサーブし、誰がレシーブするかは、ゲームを通して決められたローテーションに従います。

これらのルールがあるため、ダブルスでは個人の技術だけでなく、パートナーとの連携やポジショニングが非常に重要になります。

【図解】ダブルスの正しい打球順序

ダブルスで最も重要なルールが、「ペアが交互に打球する」というものです。この順番を間違えると、その時点で失点となります。

例えば、A選手とB選手のペア(A/Bペア)と、X選手とY選手のペア(X/Yペア)が対戦するとします。最初のラリーで、A選手がサーブをし、X選手がレシーブした場合、打球の順番は以下のようになります。

A選手 (サーブ) → X選手 (レシーブ) → B選手 (Aのパートナー) → Y選手 (Xのパートナー) → A選手 → …

この「A→X→B→Y」という順番は、そのラリーが終わるまで繰り返されます。サーブ権が交代しても、このゲーム中における打球の基本的な順番は変わりません。国際卓球連盟のルールブック(2.8.2)でも明確に定められており、もしこの順番を間違えて打球した場合、相手の得点となります。

サーブに関する重要ルール

ダブルスのサーブは、コースと順番に厳しい制約があり、最も間違えやすいポイントです。ここでしっかりと確認しておきましょう。

サーブのコース:右半面から右半面へ

シングルスではサーブは相手コートのどこに入れても良いですが、ダブルスではコースが限定されます。サーブは、サーバー側のコートの右半面(ライトハーフコート)でバウンドさせた後、対角線上にあるレシーバー側のコートの右半面にバウンドさせなければなりません。

卓球台の中央に引かれた幅3mmの白い線(センターライン)は、ルール上、両方の右半面の一部とみなされます。したがって、サーブがこのセンターラインに触れた場合も有効なサーブ(イン)となります。

サーブとレシーブの複雑なローテーション

サーブとレシーブの順番は、2ポイントごとに交代しますが、そのローテーションは少々複雑です。以下のステップで理解しましょう。(A/Bペア vs X/Yペアで解説します)

  1. ゲーム開始時:
    • まず、サーブ権を持つペア(例:A/Bペア)が、どちらが最初にサーブするかを決めます。(例:A選手がサーバー)
    • 次に、レシーブ側のペア(X/Yペア)が、どちらが最初にレシーブするかを決めます。(例:X選手がレシーバー)
    • これで、このゲームの基本の対戦順「AがXにサーブする」が決まります。
  2. 2ポイント後のサーブ交代:
    • 最初のレシーバーだったX選手がサーバーになります。
    • 最初のサーバーのパートナーだったB選手がレシーバーになります。
    • つまり、「X選手がB選手にサーブ」します。
  3. その後のローテーション:
    • 次は、B選手がY選手にサーブします。
    • 次は、Y選手がA選手にサーブします。
    • そして、A選手がX選手にサーブする、という最初の順番に戻ります。このサイクルがゲーム終了まで続きます。
  4. 次のゲームの開始時:
    • 前のゲームで最初にサーブしたペア(A/Bペア)が、次のゲームでは最初にレシーブします。
    • 前のゲームで最初にレシーブしたペア(X/Yペア)がサーブ権を得ます。彼らはX選手かY選手のどちらがサーブするかを選びます。
    • ここで重要なのは、レシーバーは自動的に決まるという点です。例えば、X/YペアがX選手をサーバーに選んだ場合、レシーバーは前のゲームでX選手にサーブをしていたA選手になります。
  5. 最終ゲーム(例:5ゲームマッチの5ゲーム目):
    • どちらかのペアが5点を取った時点で、両ペアはコートを交代(チェンジエンド)します。
    • さらに、その時点でレシーブ側のペアは、レシーバーを交代します。例えば、A選手がX選手にサーブしている状況で5点に達した場合、チェンジエンド後はA選手はY選手にサーブすることになります。

覚えておきたいその他のルールと戦略

間違えた場合どうなる?

もし、サーブやレシーブの順番、または打球順を間違えてしまった場合、審判は誤りが発見され次第、すぐにプレーを中断します。その誤りが発覚するまでに得点されたポイントはすべて有効となります。そして、中断後は、その時点のスコアで本来あるべき正しい順番に戻して試合を再開します。

勝つためのヒント:右利きと左利きのペア

交互に打つという特性上、ダブルスでは右利きの選手と左利きの選手のペアが有利とされています。同じ利き腕のペアだと、打球後にパートナーのためにスペースを空ける動きが大きくなり、動線が交錯しやすくなります。一方、右利きと左利きのペアは、それぞれの基本の立ち位置が異なるため、スムーズに回り込んでプレーしやすく、お互いの邪魔になりにくいのです。日本卓球協会の解説でも、この利点が指摘されています。

車いす卓球の特別ルール

ペアの少なくとも一方が車いすの選手である場合、ルールにいくつかの特例が適用されます。サーブとレシーブまでは通常のダブルスと同じですが、その後のラリーでは、車いすのペアはどちらの選手が打っても良いことになっています。つまり、交互に打つ必要がありません。ただし、ラリー中に選手の車いすや足が、仮想的に延長されたセンターラインを越えて相手コート側に入ってしまった場合は失点となります。

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