日本の卓球ルールを知れば試合がもっと楽しくなる
「卓球のルールって、なんとなくは知っているけど正確には自信がない…」そんな方は多いのではないでしょうか。学校の体育や温泉旅館のレクリエーションで気軽に楽しめる卓球ですが、いざ公式試合や地域のクラブに参加しようとすると、細かなルールがわからず不安になるものです。
この記事では、日本の卓球ルールを初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。基本的な得点ルールからサーブの規則、反則行為、さらには2024年以降の最新ルール改定まで網羅しています。この記事を読み終えれば、自信を持って試合に臨めるようになるはずです。
卓球の基本ルール|試合形式と得点の仕組み
まずは卓球の試合における最も基本的なルールを確認しましょう。日本で行われる卓球の試合は、国際卓球連盟(ITTF)のルールに基づいており、日本卓球協会(JTTA)がこれを採用しています。
1ゲームは11点先取
卓球は1ゲーム11点先取で勝敗を決めます。かつては21点制でしたが、2001年のルール改定により現在の11点制になりました。テレビ中継でのスピード感を高め、観客にも試合展開がわかりやすくなったことが大きな理由です。
デュースの仕組み
両選手が10対10になるとデュースとなります。デュースでは2点差がつくまで試合が続きます。例えば、10-10から12-10、13-11といったスコアで決着がつきます。デュースになるとサーブは1本交代に変わるため、緊張感が一気に高まります。
試合のゲーム数
試合は大会や種目によって異なりますが、一般的な形式は以下の通りです。
| 試合形式 | ゲーム数 | 先取数 |
|---|---|---|
| 一般的な大会(シングルス) | 5ゲームまたは7ゲーム | 3ゲームまたは4ゲーム先取 |
| 団体戦 | 5ゲーム | 3ゲーム先取 |
| オリンピック・世界選手権 | 7ゲーム | 4ゲーム先取 |
日本国内の地域大会や中学・高校の大会では、5ゲーム3ゲーム先取(通称「3-2」)が主流です。全日本選手権やTリーグでは7ゲーム4ゲーム先取が採用されています。
コートチェンジとタオル休憩
ゲーム間にはコートチェンジが行われます。最終ゲームではどちらかの選手が5点に達した時点でコートを交代します。また、各ゲーム間には最大1分間の休憩が認められています。6ポイントごと(合計得点が6の倍数になるとき)にタオルで汗を拭くことが許可されます。
試合を本格的に始めるなら、まずは練習用の卓球セットを揃えておくのがおすすめです。Amazonでは初心者向けのラケットとボールのセットが手頃な価格で販売されています。バタフライやニッタクの入門用ラケットセットは、ルールに準拠した公認球が付属しているものも多く、初めての一本として最適です。
サーブのルール|最も反則が多いポイント
卓球において、サーブのルールは最も細かく規定されています。初心者が試合で注意を受けやすいのもサーブに関する反則です。日本の公式試合で適用されるサーブの規則を一つずつ確認しましょう。
サーブの基本手順
- ボールを手のひら(フリーハンド)の上に静止させる
- ボールをほぼ垂直に16cm以上トスする
- ボールが落下する途中でラケットで打つ
- 自分のコート側にワンバウンドさせてから相手コートに入れる
サーブで注意すべき7つのポイント
以下は日本卓球協会が定めるサーブに関する主なルールです。
| ルール | 詳細 |
|---|---|
| トスの高さ | 16cm以上(ネットの高さ15.25cmより高く) |
| トスの角度 | ほぼ垂直に上げる(斜めトスは反則) |
| ボールの静止 | トス前にフリーハンドの手のひらの上で静止させる |
| ボールの隠蔽禁止 | 打球の瞬間を相手やアンパイアから隠してはいけない |
| フリーハンドの位置 | トス後すぐにフリーハンドをテーブルとネットの間の空間から離す |
| エンドラインの後方 | サーブはエンドライン(台の端)より後方で行う |
| ダブルスのコース | 自分の右半面から相手の右半面(対角線)にサーブする |
「隠しサーブ」の禁止ルール
2002年に導入されたルール改定で、体や腕でボールを隠してサーブすることが禁止されました。かつては中国選手を中心に、体の陰に隠してどんな回転をかけたかわからないサーブが流行しましたが、現在はフリーハンドをトス後すぐに移動させ、打球の瞬間を相手に見えるようにしなければなりません。
日本国内の試合でも、この「ボディハイドサーブ」への審判の目は非常に厳しくなっています。地方大会でも注意されるケースが増えていますので、普段の練習から正しいサーブフォームを意識しましょう。
サーブのネットイン(レット)
サーブがネットに触れてから相手コートに正しく入った場合は「レット」となり、やり直しになります。得点にはなりません。レットには回数制限がなく、何度でもやり直しが可能です。ただし、サーブがネットに触れて自分のコート側に戻った場合は、相手の得点になります。
サーブ練習に最適なのが、卓球マシンです。Amazonではニッタクやバタフライの自動球出しマシンが人気です。自宅でもサーブレシーブの感覚を磨くことができ、ルールに沿った正確なトスの練習にも役立ちます。
ラリー中のルールと反則行為
サーブが正しく行われた後、ラリー(打ち合い)が始まります。ラリー中にもいくつかの重要なルールが存在します。
正しいリターン(返球)の条件
- 相手コートにワンバウンドで打ち返すこと
- ボールがネットの上を越える(またはネットの周りを回る)こと
- ボールが台のエッジ(端)に当たった場合は有効(サイドラインの側面は無効)
エッジボールとサイドボールの違い
初心者が最も混乱しやすいのが、エッジボールとサイドボールの判定です。
| 種類 | 当たる場所 | 判定 |
|---|---|---|
| エッジボール | 台の上面の端(角) | 有効(得点になる) |
| サイドボール | 台の側面 | 無効(打った側の失点) |
エッジボールは台の上面の角に当たって不規則にバウンドするもので、これは正当な得点として認められます。一方、サイドボール(台の横面に当たるもの)はアウトとなり、打った側の失点です。実際の試合では判定が難しく、審判の判断に委ねられます。
ラリー中の主な反則行為
- ダブルバウンド:自分のコート側で2回バウンドさせてしまった場合
- ボレー(ノーバウンド):台の上でボールが1度もバウンドする前に打った場合(卓球ではバレーボールのような空中打ちは反則です)
- フリーハンドで台に触れる:ラケットを持っていない方の手が台に触れた場合
- 体や服がネットに触れる:ラリー中に体や衣服がネットに触れた場合
- 台を動かす:体が台に接触して台が動いた場合
ラケットに関するルール
意外と知られていないのが、ラケットのどの部分で打っても有効というルールです。ラバーが貼られていない部分(木の部分)で打っても、ラケットのグリップで打っても有効です。ただし、日本の公式試合ではラケットはJTTA公認のものを使用する必要があります。
また、ラケットの片面は赤、もう片面は黒のラバーを貼ることがルールで定められています。2021年のルール改定により、片面は黒のままでもう片面は赤・青・緑・ピンクなどのカラーラバーが使用可能になりました。ただし日本国内の大会では、大会ごとに対応状況が異なりますので事前に確認が必要です。
ラバーのメンテナンスは試合前の重要な準備です。Amazonで販売されているバタフライのラバークリーナーとスポンジのセットは、ラバー表面の汚れを除去し、回転性能を維持するために欠かせないアイテムです。ルール上、ラバーの表面が著しく劣化している場合は使用不可と判断されることもあるため、日頃のケアが大切です。
ダブルスの特別ルール|シングルスとの違い
卓球のダブルスには、シングルスにはない独自のルールがあります。ミックスダブルス(混合ダブルス)は近年オリンピック種目にもなり、日本代表の水谷隼・伊藤美誠ペアの金メダル獲得で注目を集めました。
ダブルス特有の基本ルール
- サーブは対角線:右半面から右半面にサーブする
- 交互に打つ:ペアの2人が必ず交互に打球する
- サーブの順番:2本ずつのサーブ後、レシーバーがサーバーに、サーバーのパートナーがレシーバーに変わる
- 最終ゲームのチェンジ:最終ゲームでどちらかが5点に達したとき、コートチェンジに加えてレシーバーの順番も変更する
ダブルスでよくあるミス
ダブルス初心者が最も犯しやすいミスは、打順を間違えることです。パートナーと交互に打つルールがあるため、同じ選手が連続で打った場合は失点になります。ラリーのテンポが速くなるとパニックになりがちなので、練習でしっかりフットワークと声かけの習慣をつけましょう。
また、ダブルスではペアの連携が非常に重要です。Amazonで販売されている卓球戦術の解説書には、ダブルスのフォーメーションや声の出し方まで詳しく書かれたものがあります。「よくわかる卓球のルールと戦術」(ニッタク監修)などは初心者から中級者まで幅広くおすすめできる一冊です。
日本独自の運用と最新ルール改定(2024年版)
卓球のルールは国際卓球連盟(ITTF)が定めていますが、日本国内では日本卓球協会(JTTA)による独自の運用ルールもあります。また、近年いくつかの重要な改定が行われています。
ボールの材質変更(セルロイドからプラスチックへ)
2014年7月から国際大会でプラスチックボール(ポリボール)の使用が義務付けられました。日本国内でも現在はプラスチックボールが標準です。従来のセルロイドボールと比較して、回転量がやや減少し、ボールの軌道が変わったとされています。
| 比較項目 | セルロイドボール | プラスチックボール |
|---|---|---|
| 材質 | セルロイド | プラスチック(ポリ) |
| 直径 | 40mm | 40mm以上(40+) |
| 回転量 | 多い | やや少ない |
| 耐久性 | 割れやすい | 割れにくい |
| 安全性 | 可燃性が高い | 安全性が向上 |
カラーラバーの解禁
2021年10月から、ITTFは従来の赤と黒だけでなく、青・緑・ピンク・紫などのカラーラバーの使用を認めました。日本国内でも2022年以降、徐々にカラーラバーが大会で使用されるようになっています。ただし、片面は必ず黒であることが条件です。
促進ルール(エクスペダイトシステム)
あまり知られていませんが、1ゲームが10分経過しても決着がつかない場合(両者の合計得点が18点未満の場合)、促進ルールが適用されます。促進ルールでは以下のように変わります。
- サーブは1本交代になる
- レシーバーが13回の返球に成功するとレシーバーの得点になる
このルールは、カット主戦型(守備的なプレースタイル)同士の試合が長時間に及ぶことを防ぐために設けられています。日本のカットマンは世界的にも有名で、佐藤瞳選手や橋本帆乃香選手の試合では促進ルールが適用される場面も時折見られます。
タイムアウト制度
各選手(またはペア)は、1試合につき1回のタイムアウト(最大1分間)を取ることができます。タイムアウトはベンチコーチとの作戦相談に使われることが多く、流れを変えたいときの重要な戦略ツールです。日本のTリーグやJTTAの主催大会でも積極的に活用されています。
用具の検査について
日本の公式大会では、試合前にラケット検査が行われることがあります。確認される主なポイントは以下の通りです。
- ラバーがJTTA公認(またはITTF公認)であること
- ラバーの厚さが4mm以内(スポンジ含む)であること
- ラバーの色が規定通り(片面黒、もう片面は認められた色)であること
- ラバーの表面が著しく損傷していないこと
- 補助剤(ブースター)の使用が禁止されていること
公式試合に出場するなら、ルールに適合した用具を準備することが必須です。Amazonで購入できるニッタクの3スターボール(公認球)は、日本卓球協会公認のプラスチックボールで、練習から試合まで幅広く使えます。1ダース(12個入り)で購入するとコストパフォーマンスも良いです。
知っておくべきマナーとエチケット
日本の卓球界には、ルールブックには書かれていないものの、暗黙のマナーとして守られている慣習があります。これらを知っておくことで、試合や練習の場で気持ちよくプレーできます。
試合前後の挨拶
日本の卓球では、試合前に「お願いします」、試合後に「ありがとうございました」と挨拶を交わすのが基本マナーです。握手をする文化も国際試合では一般的です。特に中学・高校の部活動では、礼儀を重視する指導が行われています。
エッジボールやネットインの際の対応
エッジボールやネットインで得点した場合、手を挙げて相手に謝意を示すのがマナーです。ガッツポーズを控える選手も多く、スポーツマンシップとして高く評価されます。ただし、近年のプロの試合ではこの慣習は徐々に変化しつつあります。
サーブ前のボール提示
サーブの前に、相手にボールを見せる動作をする選手が多いです。これはルールで義務付けられているわけではありませんが、フェアプレーの精神を示すマナーとして日本では広く実践されています。
応援のマナー
日本の卓球大会では、ラリー中の声援は控えるのがマナーです。得点が決まった瞬間に拍手や声援を送るのは問題ありませんが、プレー中の大声はマナー違反とされます。これはゴルフやテニスのマナーと共通しています。
マナーよく試合に臨むためには、適切なウェアの着用も大切です。AmazonではミズノやバタフライのJTTA公認マーク付き卓球ウェアが多数販売されています。日本の公式大会では公認ウェアの着用が義務付けられていますので、大会参加を考えている方は事前に準備しておきましょう。
初心者が間違えやすいルールQ&A形式で解説
ここでは、卓球を始めたばかりの方がよく疑問に思うポイントをQ&A形式で解説します。日本の公式ルールに基づいた正確な回答をお届けします。
Q: ラリー中にボールが自分の体に当たったらどうなる?
ラリー中にボールが自分の体や衣服に当たった場合は失点になります。ただし、ラケットを持った手の手首から先にボールが当たった場合は、有効な返球として認められます。
Q: ラケットを持ち替えて打っても良い?
はい、ラリー中にラケットを持ち替えることは認められています。ルール上、右手から左手に持ち替えて打球しても問題ありません。ただし、実戦でこれを行う選手はほとんどいません。
Q: 台の上に手をついてしまったら?
フリーハンド(ラケットを持っていない方の手)が台に触れた場合は失点です。ラケットを持っている手や体の他の部分が台に触れた場合は問題ありません。ただし、台が動いてしまった場合は失点になります。
Q: サーブが相手のコートに入らなかったら?
サーブがネットに引っかかって相手コートに届かなかった場合や、台から外れた場合は相手の得点になります。テニスのように「フォルト」で2回チャンスがあるわけではなく、卓球のサーブは1回で決めなければなりません(レットの場合を除く)。
Q: ラケットのラバーが剥がれた状態で打っても良い?
ラバーが大きく剥がれたり、著しく損傷している場合は使用不可と審判に判断される可能性があります。試合中にラバーが剥がれた場合は、予備のラケットに交換するか、審判に相談してください。ラケットの予備を持っておくことが推奨されます。
まとめ|日本の卓球ルールを正しく理解して試合を楽しもう
日本の卓球ルールについて、基本から最新の改定まで幅広く解説しました。最後に要点を整理します。
- 1ゲーム11点先取、10-10からはデュースで2点差がつくまで続行
- サーブは16cm以上のトスが必須。隠しサーブは反則
- サーブがネットに触れて正しく入った場合はレット(やり直し)
- エッジボール(台の端)は有効、サイドボール(台の側面)は無効
- ダブルスでは交互に打つルールと対角線サーブを忘れずに
- プラスチックボールへの移行やカラーラバーの解禁など最新ルールにも注目
- 日本独自のマナー(挨拶・エッジボール時の謝意・ラリー中の静粛)も大切
- 公式大会に出場するならJTTA公認用具とウェアの準備が必須
卓球は年齢や性別を問わず、誰でも気軽に始められるスポーツです。ルールを正しく理解していれば、練習も試合もさらに充実したものになります。ぜひこの記事を参考にして、自信を持って卓球ライフを楽しんでください。
よくある質問(FAQ)
卓球の1ゲームは何点先取ですか?
卓球の1ゲームは11点先取です。ただし、10対10になるとデュースとなり、2点差がつくまで続行します。かつては21点制でしたが、2001年のルール改定で現行の11点制に変更されました。
卓球のサーブでトスの高さは何cm以上必要ですか?
サーブのトスは16cm以上の高さに、ほぼ垂直に上げなければなりません。16cmはネットの高さ(15.25cm)よりわずかに高い程度です。トスが低すぎたり斜めに上げたりすると反則となります。
卓球のエッジボールとサイドボールの違いは何ですか?
エッジボールは台の上面の端(角)にボールが当たるもので、有効な得点として認められます。サイドボールは台の側面にボールが当たるもので、アウト(打った側の失点)となります。判定が微妙な場合は審判の判断に委ねられます。
卓球のダブルスで特に注意すべきルールは何ですか?
ダブルスでは主に3つのルールに注意が必要です。①サーブは自コートの右半面から相手コートの右半面(対角線)に出すこと、②ペアの2人が必ず交互に打球すること、③サーブは2本ごとにサーバーとレシーバーが入れ替わることです。打順を間違えると失点になります。
卓球でカラーラバーは使用できますか?
2021年10月のITTFルール改定により、従来の赤と黒に加えて、青・緑・ピンク・紫などのカラーラバーが認められました。ただし、片面は必ず黒である必要があります。日本国内の大会でも使用可能ですが、大会ごとに対応状況が異なる場合があるため、事前確認をおすすめします。
卓球の促進ルール(エクスペダイトシステム)とは何ですか?
1ゲームが10分経過しても決着がつかず、両者の合計得点が18点未満の場合に適用されるルールです。促進ルールが適用されると、サーブは1本交代になり、レシーバーが13回の返球に成功した場合はレシーバーの得点となります。守備的なプレースタイル同士の長時間試合を防ぐ目的で設けられています。
日本の公式卓球大会に出場するために必要な用具の条件は?
日本の公式大会では、JTTAまたはITTF公認のラケット・ラバー・ボールを使用する必要があります。ラバーの厚さは4mm以内(スポンジ含む)で、片面は黒、もう片面は赤または認められた色であること。ウェアもJTTA公認マーク付きのものが必要です。また、補助剤(ブースター)の使用は禁止されています。




