張禹珍(チャン・ウジン)とは?韓国卓球界のエースを紹介
「張禹珍が使っているラケットやラバーは何だろう?」「自分も同じ用具を使ってみたい」——そんな疑問をお持ちではないでしょうか。世界トップレベルで戦う選手の用具構成は、上達を目指すプレーヤーにとって大きなヒントになります。
この記事では、韓国卓球界を代表するエース張禹珍(チャン・ウジン/Jang Woojin)の使用ラケット・ラバーを徹底的に解説します。用具それぞれの特徴から、なぜその組み合わせが強いのか、さらに同じ用具を試す際のポイントまで網羅していますので、ぜひ最後までお読みください。
張禹珍選手は1995年10月生まれ、韓国出身の右シェーク・ドライブ型の選手です。2018年の世界卓球選手権(ハルムスタード大会)では韓国代表として団体戦に出場し、チームの躍進に大きく貢献しました。ITTFワールドツアーでも複数回の優勝経験を持ち、WTTの各大会でも常に上位に食い込むトップ選手です。
世界ランキングでは最高で10位以内に入ったこともあり、中国選手を相手に勝利を収めた経験も豊富です。ダブルスでも非常に強く、林鐘勲(イム・ジョンフン)選手とのペアでは世界選手権のダブルスで優勝するなど輝かしい実績を残しています。
そんな張禹珍選手のプレースタイルは、前陣〜中陣での高速ラリーが特徴です。フォアハンドの威力はもちろん、バックハンドのカウンタードライブの精度が非常に高く、相手の強打を弾き返す能力に長けています。台上処理も繊細で、チキータ(バックハンドによる横回転フリック)の質の高さは世界屈指と言えるでしょう。
張禹珍の使用ラケット:ビスカリアの特徴と魅力
張禹珍選手が長年愛用しているラケットは、バタフライ(BUTTERFLY)の名作「ビスカリア(VISCARIA)」です。ビスカリアは卓球界で最も有名なラケットの一つであり、多くのトップ選手が使用してきた歴史あるモデルです。
ビスカリアの基本スペックは以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | バタフライ(BUTTERFLY) |
| ブレードタイプ | シェークハンド・FL / ST |
| 合板構成 | 5枚合板+アリレートカーボン(ALC)2枚 |
| ブレードサイズ | 157mm × 150mm |
| ブレード厚 | 約5.8mm |
| 平均重量 | 約86g |
ビスカリアの最大の特徴は、アリレートカーボン(ALC)を使用した5枚合板+2枚の特殊素材構成です。アリレートカーボンとは、アリレート繊維とカーボン繊維を織り交ぜた素材で、カーボンの反発力とアリレートのしなやかさを両立させています。
一般的なカーボンラケットは「硬くて弾むけれどボールが飛びすぎて制御しにくい」と感じる方も多いでしょう。しかしビスカリアは、ALCの特性により適度なしなりがあり、ボールを掴む感覚が残っています。そのため、高い反発力を持ちながらもコントロール性能が犠牲になりにくいのです。
張禹珍選手がビスカリアを選ぶ理由として考えられるポイントは以下の通りです。
- 前陣での高速ラリーに対応できる反発力:台に近い位置でのピッチの速いラリーでは、ラケット自体の弾みが重要です
- 回転のかけやすさ:ALCのしなりがあるため、ドライブ時にボールに回転を乗せやすい構造です
- 台上技術の精度:硬すぎないブレードのため、ストップやフリックなど繊細なタッチが求められる技術でも安定します
- 重量バランスの良さ:約86gの平均重量は重すぎず軽すぎず、スイングスピードと打球の威力を両立できます
なお、ビスカリアは過去に一度廃盤になった後、復刻されたモデルです。現在販売されているものは「ビスカリア」として新たにラインナップに加わったもので、旧モデルとは若干の差異があるとも言われていますが、基本的な打球感は近いとされています。
ビスカリアと同じALC素材を使ったラケットとしては、「インナーフォースレイヤーALC」や「張継科ALC」なども有名です。これらはALCの配置位置や合板構成が異なるため、打球感にも違いがあります。ビスカリアはALCが外側に配置された「アウターALC」タイプで、より反発力が高い傾向にあります。
Amazonではビスカリアが販売されていますので、張禹珍選手と同じラケットを試してみたい方はぜひチェックしてみてください。バタフライ公式の正規品を選ぶことで、品質の安定した製品を手に入れることができます。
張禹珍の使用ラバー(フォア面):ディグニクス09Cの実力
張禹珍選手のフォア面には、バタフライの「ディグニクス09C(DIGNICS 09C)」が貼られていると報じられています。ディグニクス09Cは、粘着性トップシートとスプリングスポンジXを組み合わせたハイブリッドエナジー型の裏ソフトラバーです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | バタフライ(BUTTERFLY) |
| ラバータイプ | 裏ソフト(粘着性テンション) |
| スポンジ硬度 | 44(バタフライ基準) |
| スポンジ厚 | 特厚あり |
| スピード | 13.0(バタフライ基準) |
| スピン | 13.5(バタフライ基準) |
ディグニクス09Cの最大の特長は、粘着ラバーの回転力とテンションラバーの弾みを高次元で融合させた点にあります。従来の粘着ラバーは「回転はかかるけれどスピードが出にくい」という弱点がありました。逆にテンションラバーは「弾むけれど回転量で粘着に劣る」という傾向がありました。ディグニクス09Cはこの両方の長所を取り入れた革新的なラバーです。
張禹珍選手がフォア面にディグニクス09Cを採用する理由として、以下のポイントが考えられます。
- フォアドライブの回転量の強化:粘着トップシートにより、ループドライブの回転量が大幅に向上します。相手のブロックを弾く重いボールを打てるのです
- カウンタードライブの安定性:硬めのスポンジが相手の回転の影響を受けにくくし、カウンター時のオーバーミスを減らします
- サーブの回転量アップ:粘着性シートのグリップ力により、下回転サーブや横回転サーブの切れ味が増します
- 台上技術での操作性:粘着面がボールを掴むため、ストップやツッツキの精度が向上します
ディグニクス09Cはスポンジ硬度が44と比較的硬めです。しっかりとしたスイングスピードがないと性能を引き出しにくいラバーとも言えます。張禹珍選手のようなパワーとスイングスピードを持つ選手だからこそ、このラバーの真価が発揮されるのです。
一般プレーヤーが試す場合は、まずスポンジ厚を「厚」にして感覚を確かめるのも一つの方法です。「特厚」にすると弾みと重量が増すため、筋力やスイングに自信がある方に向いています。
ディグニクス09CもAmazonで購入可能です。高性能ラバーのため価格はやや高めですが、試合で勝てるラバーを探している中級者〜上級者には非常におすすめです。
張禹珍の使用ラバー(バック面):ディグニクス05の特徴
バック面には「ディグニクス05(DIGNICS 05)」を使用しているとされています。ディグニクス05は、バタフライのディグニクスシリーズの中でも回転性能とスピードのバランスに最も優れたモデルです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | バタフライ(BUTTERFLY) |
| ラバータイプ | 裏ソフト(テンション) |
| スポンジ硬度 | 40(バタフライ基準) |
| スポンジ厚 | 特厚あり |
| スピード | 13.0(バタフライ基準) |
| スピン | 13.0(バタフライ基準) |
ディグニクス05は、テナジー05の後継にあたるラバーです。スプリングスポンジXの採用により、従来のテナジー05よりも弾みと回転量がさらに向上しています。スピードとスピンの両方が13.0という数値からも分かるように、非常にバランスの取れた性能を持っています。
バック面にディグニクス05を選ぶ理由としては、以下の点が挙げられます。
- バックハンドドライブの安定性:フォアに比べてスイングが小さくなりがちなバックハンドでは、ラバー自体の弾みが重要です。ディグニクス05は軽いタッチでもしっかり飛んでくれます
- チキータの威力と回転:張禹珍選手の武器であるチキータは、ディグニクス05の高い回転性能によってさらに強力になります
- ブロックのやりやすさ:ディグニクス09Cに比べてスポンジ硬度が40とやや柔らかいため、相手の強打をブロックする際の安定感があります
- カウンタープレーへの対応:バック面はカウンターで使う場面も多く、ボールの弾道を安定させやすいディグニクス05は最適です
フォアに粘着系のディグニクス09C、バックにテンション系のディグニクス05という組み合わせは、現代卓球のトレンドとも言えます。中国選手を中心に、フォアは粘着で重い回転をかけ、バックはテンションで素早く弾く——という用具構成が増えています。張禹珍選手もこのトレンドを取り入れた形です。
ディグニクス05はAmazonでも人気の高いラバーです。中級者から上級者まで幅広い層に支持されており、「次のラバーに何を選べばいいか迷っている」という方にもおすすめできる定番ラバーです。
張禹珍の用具構成が生み出すプレースタイルの秘密
ここまで個別に解説してきた用具を整理すると、張禹珍選手の用具構成は以下のようになります。
| 用具 | モデル名 | 特徴 |
|---|---|---|
| ラケット | ビスカリア | ALC搭載、高反発+しなり |
| フォアラバー | ディグニクス09C | 粘着テンション、高回転 |
| バックラバー | ディグニクス05 | テンション、バランス型 |
この組み合わせがなぜ張禹珍選手の強さを支えているのか、プレースタイルとの関連から分析してみましょう。
【サーブ・レシーブでの優位性】
張禹珍選手のサーブは非常に切れ味が鋭いことで知られています。フォア面のディグニクス09Cの粘着性シートにより、下回転サーブの回転量が最大限に引き出されます。相手はレシーブでネットにかけやすくなり、3球目攻撃のチャンスが生まれます。
レシーブではバック面のディグニクス05を活かしたチキータが武器です。テンション系ラバーの弾みを活かして、相手のサーブを素早く持ち上げ、横回転をかけて返球します。この切り替えの速さが張禹珍選手の試合を優位に運ぶ鍵です。
【ラリー戦での強さ】
前陣でのラリー戦では、ビスカリアの反発力が大きな武器になります。相手のドライブを台に近い位置でカウンターする際、ラケットの弾みがスイングの小ささを補ってくれます。フォアのディグニクス09Cは硬めのスポンジのため、相手の回転に負けにくく、自分の回転をかけ返す能力に優れています。
バック面のディグニクス05は、ブロックとカウンターの両方に対応できる万能性があります。張禹珍選手はバックハンドの技術レベルが非常に高く、ディグニクス05の安定した弾道がその技術を最大限に引き出しているのです。
【フォアとバックの打球感の違いを活かす戦術】
フォアとバックで異なるタイプのラバーを使うことで、相手にとって対応しにくいボールを生み出せます。フォアから放たれる粘着系の重い回転のドライブと、バックから飛んでくるテンション系のスピードのあるドライブでは、ボールの質がまったく異なります。相手はフォアとバックで異なる対応を迫られるため、ミスを誘いやすくなるのです。
このように、張禹珍選手の用具構成は単に「良いものを使っている」というだけでなく、プレースタイルと戦術に密接にリンクした合理的な選択なのです。
張禹珍と同じ用具を使う際のポイントとおすすめの選び方
「張禹珍選手と同じ用具を使ってみたい!」と思う方も多いでしょう。しかし、プロ選手の用具をそのまま使うには注意が必要です。ここでは、同じ用具を選ぶ際のポイントと、レベル別のおすすめをご紹介します。
【上級者の方へ】
すでに試合経験が豊富で、スイングスピードにも自信がある方は、張禹珍選手と同じ構成を試す価値が十分にあります。ビスカリア+ディグニクス09C(フォア)+ディグニクス05(バック)の組み合わせは、威力・回転・コントロールのバランスが非常に高いです。
ただし、総重量が重くなる点には注意してください。ビスカリアが約86g、ディグニクス09Cの特厚が約52g、ディグニクス05の特厚が約52gとすると、接着剤やサイドテープを含めて約190〜200g程度になります。長時間の練習や試合で腕が疲れないか確認しましょう。
【中級者の方へ】
中級者の方がいきなりこの構成にすると、ラバーの硬さや重さに苦労する可能性があります。段階的に移行するのがおすすめです。
- ステップ1:まずラケットをビスカリアに変えて、ALCの打球感に慣れる。ラバーは今使っているものを継続
- ステップ2:バック面をディグニクス05に変更。テナジー05からの移行であればスムーズです
- ステップ3:フォア面をディグニクス09Cに変更。粘着の扱いに慣れるまで時間がかかることを覚悟しましょう
また、フォア面の代替としてバタフライの「テナジー05ハード」も選択肢に入ります。粘着ではありませんが、硬めのスポンジで相手の回転に負けにくい特性があり、ディグニクス09Cに近い使用感を得られる場面もあります。
【初心者〜初中級者の方へ】
初心者の方には、この用具構成は正直おすすめしません。まずは基本的な技術を身につけることが最優先です。コントロール系のラケットと、弾みが抑えめのラバーで基礎を固めましょう。
ただし、「将来的に張禹珍選手のような用具を使いたい」という目標があるなら、同じバタフライ製品の中で段階的にステップアップするプランが良いでしょう。例えば以下の流れです。
- 入門:張継科ZLCやインナーフォースレイヤーALC+テナジー05 FX
- 中級:ビスカリア+テナジー05(両面)
- 上級:ビスカリア+ディグニクス09C(フォア)+ディグニクス05(バック)
Amazonでは、ビスカリア・ディグニクス09C・ディグニクス05のいずれも購入可能です。まとめて揃える場合は、各商品の価格を比較して最適なタイミングで購入するのがおすすめです。特にラバーは消耗品のため、定期的に貼り替えることを考慮して予算を組みましょう。
張禹珍の用具から学ぶ!用具選びで大切な3つの考え方
最後に、張禹珍選手の用具構成から学べる用具選びの基本的な考え方をまとめます。これは張禹珍選手の用具に限らず、すべてのプレーヤーに共通する重要なポイントです。
【1. プレースタイルに合った用具を選ぶ】
張禹珍選手は前陣での高速ラリーを主体とするため、反発力が高いALCラケットを選んでいます。もしあなたが中・後陣でのラリーが多いなら、もう少し柔らかくてボールを持つ感覚の強いラケットの方が合うかもしれません。大切なのは「自分のプレースタイルに合っているか」という視点です。
【2. フォアとバックで求める性能を明確にする】
張禹珍選手はフォアに粘着テンション、バックにテンションという異なるタイプのラバーを使い分けています。フォアでは回転量を重視し、バックではスピードと安定性を重視する——このように、各面に求める性能を明確にすることで、最適なラバー選びができます。
【3. 用具に頼りすぎない】
どれだけ良い用具を使っても、基本的な技術がなければ性能は引き出せません。張禹珍選手があの用具で結果を出せるのは、長年の厳しい練習で培った高い技術力があってこそです。用具を変えることで一時的にプレーが良くなることはありますが、根本的な上達には練習が不可欠です。
用具選びは卓球の楽しみの一つです。張禹珍選手の用具を参考にしつつ、自分自身に合った最適な組み合わせを見つけてください。試打する機会があれば積極的に活用し、実際に打った感覚を大切にしましょう。
まとめ:張禹珍のラケット・ラバー情報を整理
この記事で解説した張禹珍選手の使用用具と関連情報を、以下にまとめます。
- 張禹珍選手は韓国代表のトップ選手で、前陣での高速ラリーとバックハンド技術が武器
- 使用ラケットはバタフライ「ビスカリア」(ALC搭載の5+2枚合板)
- フォアラバーは「ディグニクス09C」(粘着テンション系、スポンジ硬度44)
- バックラバーは「ディグニクス05」(テンション系、スポンジ硬度40)
- フォアの粘着で重い回転をかけ、バックのテンションでスピードを出す構成が特徴
- 同じ用具を試す場合は、自分のレベルに合わせて段階的に移行するのがおすすめ
- 用具選びではプレースタイルとの相性を最優先に考えることが大切
- すべての用具はAmazonで購入可能。ラバーは消耗品のため定期的な交換を忘れずに
よくある質問(FAQ)
張禹珍が使用しているラケットは何ですか?
張禹珍選手はバタフライの「ビスカリア(VISCARIA)」を使用しています。アリレートカーボン(ALC)を搭載した5枚合板+特殊素材2枚の構成で、高い反発力としなやかさを兼ね備えたラケットです。
張禹珍のフォア面とバック面のラバーは何ですか?
フォア面にはバタフライの「ディグニクス09C」(粘着テンション系ラバー)、バック面には「ディグニクス05」(テンション系ラバー)を使用しているとされています。フォアで回転量を重視し、バックでスピードと安定性を確保する構成です。
張禹珍と同じ用具は初心者でも使えますか?
初心者の方にはあまりおすすめしません。ディグニクス09Cはスポンジ硬度が44と硬く、しっかりしたスイングスピードがないと性能を引き出せません。まずはコントロール系の用具で基礎技術を身につけてから、段階的にステップアップするのが効果的です。
ビスカリアの代わりになるラケットはありますか?
同じALC素材を使用したバタフライの「インナーフォースレイヤーALC」や「張継科ALC」が代替候補として挙げられます。インナーフォースレイヤーALCはALCが内側に配置されており、ビスカリアより弾みが抑えめで扱いやすい傾向があります。
ディグニクス09Cとディグニクス05はどちらが上級者向けですか?
どちらも上級者向けのラバーですが、一般的にディグニクス09Cの方がより上級者向けとされています。粘着性トップシートと硬めのスポンジ(硬度44)を活かすには高いスイングスピードと技術力が必要です。ディグニクス05(硬度40)の方がやや扱いやすく、中級者〜上級者まで幅広く対応できます。
張禹珍の用具の総重量はどのくらいですか?
ビスカリアの平均重量が約86g、ディグニクス09C(特厚)とディグニクス05(特厚)がそれぞれ約50〜52g程度のため、接着剤やサイドテープを含めると約190〜200g前後になると推測されます。一般的な卓球ラケットとしてはやや重めの部類に入ります。
張禹珍のラバーはどのくらいの頻度で交換すべきですか?
ラバーの交換頻度は使用頻度によって異なりますが、一般的には週3〜4回練習する方で2〜3ヶ月ごと、毎日練習する方は1〜2ヶ月ごとの交換が目安です。ラバー表面の引っかかりが弱くなったと感じたら交換のサインです。



