【2026年最新版】卓球ペンホルダーラケット完全ガイド|初心者から上級者までレベル別おすすめ20選


卓球のラケットには、握手のように握る「シェークハンド」と、ペンを持つように握る「ペンホルダー」の2種類があります。かつては日本でも主流だったペンホルダーですが、現代卓球ではシェークハンドが大多数を占めるようになりました。しかし、その独特の打球感や戦術の面白さから、今なお根強い人気を誇り、世界トップレベルで活躍する選手も存在します。

この記事では、2026年1月時点の最新情報に基づき、ペンホルダーラケットの基本的な知識から、レベルや戦型に合わせた選び方、そして初心者から上級者まで具体的なおすすめモデルをAmazonのリンク付きで詳しく解説します。自分に最適な一本を見つけ、卓球の新たな魅力を発見しましょう。

ペンホルダーラケットの基本知識

ラケット選びを始める前に、まずはペンホルダーの基本的な特徴を理解することが重要です。シェークハンドとの違いや、ペンホルダー内部の種類を知ることで、自分に合ったラケットが明確になります。

ペンホルダーとは?

ペンホルダーは、その名の通り人差し指と親指でペンを持つようにグリップを握るラケットです。この握り方により、手首の可動域が広く、サーブやフリック、ストップといった台上の細かい技術(台上技術)を非常にやりやすいのが最大の特徴です。特にフォアハンドにおいては、手首のしなりを活かした強烈な威力のボールを打つことが可能です。

一方で、バックハンドの処理が難しく、特に伝統的な片面のみにラバーを貼るスタイルでは、体の正面より外側(フリーハンド側)に来たボールへの対応が大きな課題となります。この弱点を克服するために、現代ではラケットの裏面にもラバーを貼り、バックハンドを振る「裏面打法」が主流となりつつあります。

シェークハンドとの違い

ペンホルダーとシェークハンドの主な違いは、メリットとデメリットが表裏一体である点に集約されます。

  • ペンホルダー:手首の自由度が高く、フォアハンドの威力と台上技術に優れます。しかし、バックハンドが構造的な弱点となりやすく、特に守備範囲が狭くなりがちです。
  • シェークハンド:フォアとバックの両面で安定したスイングがしやすく、攻守のバランスに優れています。一方で、ペンホルダーほど手首の自由が利かないため、台上での繊細なボールタッチは比較的難しいとされています。

現代卓球の高速化に伴い、両ハンドで安定して攻撃できるシェークハンドが主流となりましたが、ペンホルダーのトリッキーなプレーは、相手にとってはやりにくさを感じる大きな武器となります。

日本式ペンと中国式ペンの違い

ペンホルダーは、さらに「日本式ペン(日ペン)」と「中国式ペン(中ペン)」の2種類に大別されます。両者はグリップの形状や得意なプレースタイルが大きく異なります。

かつては日本式ペンが主流でしたが、バックハンド攻撃の重要性が増した現代卓球では、裏面打法を使いやすい中国式ペンがスタンダードになっています。元五輪金メダリストの偉関晴光氏も、総合力では中国式が上回ると指摘しており、攻撃のバリエーションや守備の安定性で優位性があるとされています。

自分に合ったペンホルダーラケットの選び方

ペンホルダーの基本を理解したところで、次は数ある製品の中から自分に最適な一本を見つけるための選び方を4つのポイントに分けて解説します。

1. レベルで選ぶ

自分の技術レベルに合わないラケットは、上達の妨げになる可能性があります。レベルに応じたラケット選びが基本です。

  • 初心者:まずはボールをコントロールする感覚を養うことが最優先です。弾みが抑えめで、球持ちが良い(ボールがラケットに当たる時間が長い)木材合板ラケットがおすすめです。専門家も、初心者はまずコントロール重視のラケットで基礎を固めることを推奨しています。
  • 中級者:自分の得意な戦型(プレースタイル)が見えてくる時期です。より威力を求めるなら弾みの良い「7枚合板」や、スピードとコントロールのバランスが良い「特殊素材(インナーファイバー)」ラケットへのステップアップを検討しましょう。
  • 上級者:試合での勝利を目指し、自分のプレーを最大限に引き出す性能が求められます。スピードを追求するなら「特殊素材(アウターファイバー)」、一撃の威力を求めるなら高品質な「木曽檜単板」など、より専門性の高いラケットが選択肢となります。

2. 戦型で選ぶ

目指すプレースタイルによっても、適したラケットは異なります。

  • ドライブ攻撃型:回転量の多いドライブを主武器とするスタイル。球持ちが良く、適度なしなりのあるラケットが向いています。木材合板やインナーファイバー系の特殊素材ラケットが人気です。
  • 前陣速攻型:台の近くでピッチの速い攻撃を仕掛けるスタイル。弾きが良く、コンパクトなスイングでもスピードが出るラケットが適しています。檜単板やアウターファイバー系の特殊素材ラケットが選ばれることが多いです。
  • 異質攻守型:片面に粒高ラバーなどを貼り、変化をつけて相手を揺さぶるスタイル。守備時には弾みを抑え、攻撃時には反転して攻めるなど、両面の特性を活かせるコントロールしやすいラケットが求められます。

3. 素材で選ぶ

ラケットの性能を決定づける最も重要な要素がブレード(打球面)の素材と構成です。

  • 木材合板:木材のみを複数枚貼り合わせたもの。5枚合板はコントロール性能に優れ、7枚合板はより高い反発力を持つのが特徴です。
  • 檜単板:最高級の木曽檜などを一枚板で贅沢に使用したラケット。独特の打球感と高い反発力が魅力で、特に日本式ペンの速攻型に多く見られます。
  • 特殊素材:木材の間にカーボンやアリレートカーボン(ALC)などの化学繊維を挟んだもの。反発力が非常に高く、スピードが出やすいのが特徴です。繊維を挟む位置によって「アウターファイバー(弾きが強い)」と「インナーファイバー(球持ちが良い)」に分かれます。

4. 価格帯で選ぶ

ラケットの価格は性能や素材と密接に関係しています。初心者が競技用として最初に購入する場合、定価5,000円~10,000円程度がコストパフォーマンスに優れ、長く使える質の良いモデルが多い価格帯です。専門店の分析でも、この価格帯には品質の高い日本製や、名作と呼ばれるモデルが多く含まれるとされています。20,000円を超える高級ラケットは主に上級者向けであり、初心者が扱うには性能が高すぎることがあります。

【レベル別】おすすめペンホルダーラケット

ここからは、最新のランキング情報や専門店の評価を基に、レベル別におすすめのペンホルダーラケットを厳選してご紹介します。

初心者におすすめのペンホルダーラケット5選

コントロール性能を重視し、卓球の基本技術を楽しく学べるモデルを選びました。

1. ニッタク サナリオン R-H / C

日本式(R-H)と中国式(C)の両方がラインナップされているエントリーモデル。弾みとコントロールのバランスが良く、軽量な5枚合板でこれから卓球を始める方に最適です。手頃な価格も魅力です。

  • タイプ: 日本式(反転式)、中国式
  • 素材: 5枚合板
  • 特徴: 軽量、コントロール性、コストパフォーマンス

2. バタフライ SKカーボン – CS

純木材ラケットから特殊素材へのステップアップを考えている初心者~中級者向けの中国式ペン。カーボンを搭載しながらも扱いやすさを両立しており、威力と安定性のバランスが良い一本です。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: 3枚合板 + カーボン2枚
  • 特徴: 特殊素材入門、軽量、バランス

3. ヤサカ 覇者V

9mm厚の檜単板を使用した日本式ペン。単板ならではの心地よい打球感と、ドライブ攻撃の威力が魅力です。初級者から中級者まで、ドライブ主戦型を目指す選手におすすめです。

  • タイプ: 日本式
  • 素材: 檜単板(9mm)
  • 特徴: ドライブの威力、打球感、コストパフォーマンス

4. ミズノ アルティウス ST5 中国式

元日本代表の坂本竜介氏がプロデュースした5枚合板ラケット。飛びと軽さが特徴で、初心者でも振り抜きやすい設計になっています。バランスの取れた性能で、幅広い技術に対応可能です。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: 5枚合板
  • 特徴: 軽量、バランス、操作性

5. バタフライ 水谷隼メジャー – CS

レジャー用から本格的な競技用へのステップアップに最適な一本。コントロール性能に優れた5枚合板で、価格も手頃です。1万円以下の人気ランキングでも常に上位に入るなど、信頼性の高いモデルです。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: 5枚合板
  • 特徴: コントロール性、安定性、高コストパフォーマンス

中級者におすすめのペンホルダーラケット8選

自分の戦型を確立し、さらなるレベルアップを目指す中級者向けに、威力と安定性を両立したモデルを選びました。

1. バタフライ インナーフォース レイヤー ALC – CS

中級者からプロまで、幅広い層に絶大な人気を誇るインナーファイバー仕様のラケット。ボールを掴む感覚がありながら、攻撃時には特殊素材の威力を発揮します。裏面打法を駆使する現代的なペンスタイルに最適です。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: インナーファイバー (ALC)
  • 特徴: 球持ちと威力の両立、高い汎用性

2. ニッタク ルーティスレボ J

FEカーボンを搭載した日本式ペン。しなやかで球持ちが良く、安定したドライブを可能にします。2025年の売上ランキングで急上昇した人気モデルで、伝統的な日ペンの打球感を残しつつ、現代卓球に対応するスピード性能を加えています。

  • タイプ: 日本式
  • 素材: 木材3枚 + FEカーボン2枚
  • 特徴: しなやかさ、安定したドライブ、スピード性能

3. ヤサカ 馬林エキストラオフェンシブ 中国式

長年愛され続ける5枚合板の名作。弾みが良く、台上技術のやりやすさとドライブの威力を高いレベルで両立しています。コントロール性能も高いため、中級者が安定して威力を出すのに最適な一本です。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: 5枚合板
  • 特徴: 弾みとコントロールのバランス、名作の信頼性

4. VICTAS HINO-CARBON POWER CHN

軽量高反発な檜材とカーボンを組み合わせた中国式ペン。3つの高反発素材を組み合わせることで、軽量ながら抜群の破壊力を発揮します。裏面打法を多用し、両ハンドで積極的に攻めたい選手におすすめです。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: 木材3枚 + カーボン2枚
  • 特徴: 軽量、高反発、破壊力

5. ニッタク アコースティックC

弦楽器製造技術を応用して作られた、独特のしなりと球持ちが特徴の5枚合板ラケット。ボールを掴んで回転をかける感覚に優れており、安定感と威力を両立したいドライブマンに絶大な支持を得ています。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: 5枚合板
  • 特徴: 独特の球持ち、回転性能、安定性

6. バタフライ 吉田海偉

元全日本王者、吉田海偉選手の使用モデル。7枚合板ならではの球持ちの良さと、檜単板にも劣らない弾みが特徴です。本来は中国式ですが、片面使用の日本式ペンスタイルで使う選手も多く、パワフルなフォアハンドを目指すなら最高の選択肢の一つです。

  • タイプ: 中国式(片面使用も人気)
  • 素材: 7枚合板
  • 特徴: パワフルな弾み、球持ちの良さ、幅広いレベルに対応

7. STIGA クリッパーCR WRB 中国式

数多くのトップ選手に愛用されてきた7枚合板のロングセラーモデル「クリッパーウッド」に弾みを強化するCRシステムを搭載。木材の打球感を保ちながら、威力を向上させたバランスの良いラケットです。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: 7枚合板
  • 特徴: 威力とコントロールの好バランス、伝統の打球感

8. バタフライ アウターフォース ZLC – CS

2025年春に発売された新シリーズ。アウターファイバー仕様ながら弾みを抑えめに設計し、安定性を確保。ZLカーボンにより、中陣からでも力強い打球が可能です。特殊素材の威力を手に入れたい中級者に最適なモデルです。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: アウターファイバー (ZLC)
  • 特徴: 安定性と威力の両立、中級者向け特殊素材

上級者におすすめのペンホルダーラケット7選

自分のプレースタイルを極め、試合で勝利するための最高のパフォーマンスを引き出すハイエンドモデルです。

1. バタフライ サイプレス G-MAX

厳選された最高級の10mm厚木曽檜単板を使用した、日本式ペンの最高峰モデル。その圧倒的な破壊力と心地よい打球感は、多くのトップ選手を魅了してきました。柳承敏選手のようなパワフルなフォアハンドドライブを目指す選手にとって、究極の一本と言えるでしょう。

  • タイプ: 日本式
  • 素材: 木曽檜単板(10mm)
  • 特徴: 圧倒的な破壊力、最高の打球感

2. バタフライ 張本智和 インナーフォース SUPER ZLC – CS

張本智和選手が使用するモデルの中国式ペンバージョン。スーパーZLCをインナーに配置することで、広い高反発エリアとボールを掴む感覚を両立。あらゆるプレーで高い品質を求めるトッププレーヤー仕様のラケットです。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: インナーファイバー (SUPER ZLC)
  • 特徴: 広い高反発エリア、最高のバランス

3. DARKER スピード90

数々の世界チャンピオンを輩出してきたDARKER社の最高傑作。最高品質の木曽檜単板に独自の加工を施し、スピード、スピン、パワーの全てを最大限に引き出します。究極の性能を求める日本式ペンドライブ型選手に。

  • タイプ: 日本式
  • 素材: 木曽檜単板(10mm)
  • 特徴: 究極のバランス、最高品質の素材

4. バタフライ 樊振東 SUPER ZLC – CS

現役世界最強選手の一人、樊振東選手の名を冠したモデル。史上最速の反発係数を誇るスーパーZLCをアウターに配置し、圧倒的な攻撃力を実現します。パワーとスピードで相手をねじ伏せたいハードヒッター向けのラケットです。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: アウターファイバー (SUPER ZLC)
  • 特徴: 史上最速の弾み、圧倒的な攻撃力

5. VICTAS DYNAM 10.5

その名の通り10.5mmという極厚の木曽檜単板を使用した日本式ペン。重量も100g前後と重く、その重さを活かしたパワフルな一撃は他の追随を許しません。さらなるパワーを求める上級者向けの選択肢です。

  • タイプ: 日本式
  • 素材: 木曽檜単板(10.5mm)
  • 特徴: 超重量級のパワー、ハードな打球感

6. ニッタク テナリーアコースティック

アコースティックのブレードに、手に吸い付くような独特の形状を持つ「テナリーグリップ」を採用したモデル。ペンホルダーとしても握ることができ、シェークのような安定感とペンのような操作性を両立させたい革新的なプレーヤーにおすすめです。

  • タイプ: 特殊形状(ペンとしても使用可)
  • 素材: 5枚合板
  • 特徴: 独特のグリップ、安定性と操作性の両立

7. STIGA サイバーシェイプ ディスティニーカーボン中国式

六角形の革新的なブレード形状「サイバーシェイプ」を採用した中国式ペン。スイートエリアが広く、台上での操作性も向上。木材の感触を維持しながらカーボンによる弾みを加えた、伝統と革新が融合した次世代のラケットです。

  • タイプ: 中国式
  • 素材: 木材5枚 + カーボン2枚
  • 特徴: 革新的な形状、広いスイートエリア、操作性

ペンホルダーのプレースタイルと今後の展望

現代卓球において、ペンホルダー、特に伝統的な日本式ペンは減少傾向にあります。その最大の理由は、シェークハンドに比べてバックハンド攻撃が難しく、ラリーが高速化する中で対応が困難になっているためです。多くの選手が弱点を補うために、中国式ペンに移行し、裏面打法を習得しています。

しかし、ペンホルダーが完全に時代遅れになったわけではありません。2024年7月時点で世界ランキング5位に位置するフランスのフェリックス・ルブラン選手は、中国式ペンを駆使し、独創的なプレーで世界のトップと渡り合っています。彼の活躍は、ペンホルダーの新たな可能性を示しています。

ペンホルダーは明確な弱点がある分、その弱点を補って余りあるほどの強みを持つ選手が生き残っています。対戦する際は、その特徴と弱点を理解しなければ、優位に試合を運ぶことはできません。

フォアハンドの威力、手首を活かした台上技術やサーブといったペンホルダーならではの武器を磨き、裏面打法でバックハンドの弱点を克服することができれば、現代卓球でも十分に通用する戦型です。むしろ、大多数がシェークハンドであるため、その球質や戦術の違いが大きなアドバンテージになり得ます。

まとめ

ペンホルダーラケットは、シェークハンドが主流の現代においても、その独特の魅力と戦術的な深さで多くのプレイヤーを惹きつけています。ラケット選びは、自分の現在地と目指すプレースタイルを明確にすることから始まります。

  • 初心者は、コントロールしやすい5枚合板のラケットから始め、ボールを掴む感覚を養いましょう。
  • 中級者は、自分の戦型に合わせて、より威力の出る7枚合板や、バランスの取れたインナーファイバー系特殊素材へのステップアップを検討しましょう。
  • 上級者は、自分の武器を最大限に活かすため、高性能な特殊素材ラケット最高級の檜単板など、専門性の高い一本を選び抜きましょう。

この記事で紹介した選び方やおすすめモデルを参考に、あなたにとって最高のパートナーとなるペンホルダーラケットを見つけてください。正しい用具選びは、あなたの卓球をより楽しく、そしてより強くするための第一歩です。