卓球ダブルスのルールが分からなくて試合で困っていませんか?
「ダブルスのサーブ順がよく分からない」「点数やセットのルールはシングルスと違うの?」そんな疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
卓球のダブルスはシングルスと比べて独自のルールが多く、初心者はもちろん中級者でも混乱しがちです。サーブの順番、レシーブの交代、コートの使い方など、覚えるべきポイントが盛りだくさんです。
この記事では、卓球ダブルスの点数の数え方からセット数、サーブ・レシーブの交代ルール、さらには実戦で使える戦略まで徹底的に解説します。この記事を読めば、もう試合中にルールで迷うことはありません。
卓球ダブルスの基本ルール|シングルスとの違いを整理
まず最初に、卓球ダブルスの基本的なルールを整理しましょう。シングルスとの大きな違いを理解することが、ダブルスをマスターする第一歩です。
ダブルスとシングルスの主な違い
卓球ダブルスでは、2人1組のペアで交互にボールを打ちます。シングルスとの最大の違いは以下の3点です。
- 打球の交代制:パートナーと交互にボールを打たなければならない
- サーブのコース制限:自分のコートの右半面から相手コートの右半面に出す対角線サーブが必須
- サーブ・レシーブの交代ルール:2本ごとにサーブ権が移動し、レシーバーも交代する
これらのルールにより、ダブルスはシングルス以上にペアの連携が重要になります。個人の技術だけでなく、お互いの動きを理解し合うことが勝利のカギです。
ダブルス特有のコートの使い方
ダブルスのコートには、センターラインと呼ばれる白い線が引かれています。この線はシングルスでは使いませんが、ダブルスのサーブ時に重要な役割を果たします。
サーブはセンターラインの右側から出し、相手コートのセンターラインの右側(対角線上)にバウンドさせる必要があります。このルールを守らないと、相手の得点になってしまうので注意してください。
なお、サーブ以外のラリー中はコート全面を使えます。センターラインはあくまでサーブ時のみ有効なルールです。
| 項目 | シングルス | ダブルス |
|---|---|---|
| プレー人数 | 1人対1人 | 2人対2人 |
| 打球ルール | どちらが打ってもよい(1人) | 交互に打つ |
| サーブのコース | コート全面OK | 右半面から対角線のみ |
| サーブ交代 | 2本ごと | 2本ごと(レシーバーも交代) |
| センターライン | 使用しない | サーブ時に使用 |
卓球ダブルスの点数ルール|1セット11点先取が基本
卓球ダブルスの点数ルールは、基本的にはシングルスと同じです。ただし、サーブ権の移動やデュースの際の細かいルールを正確に理解しておくことが大切です。
1セットは11点先取制
卓球ダブルスでは、1セット11点先取で勝敗が決まります。これはシングルスと同じルールです。
先に11点を取った方がそのセットを獲得します。10対10になった場合は「デュース」となり、2点差がつくまで試合が続きます。
デュース時の特別ルール
デュースに突入すると、通常2本交代のサーブ権が1本交代に変わります。これはダブルスでも同様です。
デュース時のサーブ・レシーブの交代は非常に複雑に感じるかもしれません。しかし、基本的な順番さえ覚えていれば、1本ごとにその順番に従って進めるだけです。
具体的には、デュース直前のサーブ・レシーブの順番がそのまま継続されます。例えば、10対10になった時点でサーブを打つべき選手がサーブを1本打ち、次の1本は相手ペアの該当選手がサーブを打ちます。
得点の数え方と審判のコール
公式試合では、審判が「○対○」と英語でコールします。サーブ側の点数を先に言うのが一般的です。
練習試合や仲間内のゲームでは、点数を声に出して確認し合う習慣をつけましょう。ダブルスではサーブ順と点数が密接に関わるため、点数の確認ミスがサーブ順の間違いにつながることがあります。
得点が入るケースをまとめると以下の通りです。
- 相手がネットにボールを引っかけた場合
- 相手がボールをコート外に打った場合
- 相手がサーブのコースを間違えた場合(ダブルス特有)
- 同じ選手が連続でボールを打った場合(ダブルス特有)
- 相手がボールを打ち返せなかった場合
- 相手のサーブがネットを越えなかった場合
ダブルス特有の反則が得点に直結する点は、特に注意が必要です。
卓球ダブルスのセット数ルール|大会別の違いを解説
セット数のルールは大会のレベルや種類によって異なります。自分が出場する大会のルールを事前に確認しておくことが重要です。
一般的なセット数の設定
卓球ダブルスのセット数は、大会によって以下のように設定されています。
| 大会レベル | セット数 | 勝利条件 |
|---|---|---|
| オリンピック・世界選手権 | 5セットマッチ(最大5セット) | 3セット先取 |
| Tリーグ(国内プロ) | 5セットマッチ | 3セット先取 |
| 全日本選手権 | 7セットマッチ(最大7セット) | 4セット先取 |
| 地区大会・市民大会 | 5セットマッチ | 3セット先取 |
| 中学・高校の大会 | 5セットマッチ | 3セット先取 |
最も一般的なのは5セットマッチの3セット先取です。多くの方が出場する地区大会や部活動の試合も、このルールが採用されています。
セット間の休憩時間
各セット間には最大1分間の休憩時間が設けられています。この間にタオルで汗を拭いたり、パートナーと作戦を話し合ったりできます。
また、5セットマッチの場合は第2セットと第3セットの間に、7セットマッチの場合は第3セットと第4セットの間に、コートのエンド(台の位置)を交代します。これは両チームに公平な環境を提供するためのルールです。
最終セットのチェンジエンド
最終セット(5セットマッチなら第5セット)では、どちらかのペアが5点に達した時点でコートのエンドを交代します。
この際、レシーバーの順番も変わります。具体的には、交代直前にレシーブしていた選手がそのままレシーブを続けるのではなく、パートナーがレシーブを受ける形になります。ここは非常に間違いやすいポイントなので、しっかり覚えておきましょう。
サーブ・レシーブの交代ルール|最も混乱しやすいポイントを徹底解説
卓球ダブルスで最も複雑なのが、サーブとレシーブの交代ルールです。ここを完璧に理解できれば、ダブルスのルールはほぼマスターしたと言っても過言ではありません。
基本の交代ルール
ダブルスのサーブ・レシーブは、以下の順番で交代していきます。ペアをA組(A1・A2)とB組(B1・B2)として説明します。
最初のセットの順番が次の通りだとします。
- A1がサーブ → B1がレシーブ(2本)
- B1がサーブ → A2がレシーブ(2本)
- A2がサーブ → B2がレシーブ(2本)
- B2がサーブ → A1がレシーブ(2本)
この4パターンで1巡し、以降は同じ順番を繰り返します。ポイントは、サーブを出した選手の次は、その相手ペアの中でレシーブをしていなかった方がサーブを出すという流れです。
セットが変わった時のサーブ順
新しいセットが始まる時、前のセットで最初にサーブを打ったペアとは反対のペアが最初にサーブを打ちます。
また、レシーブする選手も前のセットとは異なる選手に変更します。例えば、第1セットでA1のサーブをB1がレシーブしていた場合、第2セットでB組がサーブ権を得たら、B1またはB2がサーブを打ち、A組は前セットとは異なる選手がレシーバーとなります。
これを表にまとめると以下のようになります。
| セット | 最初のサーバー | 最初のレシーバー |
|---|---|---|
| 第1セット | A1 | B1 |
| 第2セット | B1またはB2(B組が選択) | A組の前セットとは異なる選手 |
| 第3セット | A組(前セットと異なる選手も可) | B組の該当選手 |
セットの変わり目でサーブ・レシーブの組み合わせを意図的に変えることは、戦略的にも非常に重要です。
最終セット5点チェンジ時のレシーバー交代
先述した通り、最終セットで5点に達するとエンドチェンジが行われます。この時、レシーブする選手が交代します。
例えば、チェンジ直前にA1がサーブしてB1がレシーブしていたとします。チェンジ後は、A1のサーブに対してB2がレシーブする形に変わります。サーバーは変わりませんが、レシーバーだけが入れ替わるのです。
この独特なルールは、試合の公平性を保つために設けられています。ぜひ頭に入れておいてください。
ダブルスで勝つための実践的な戦略とフォーメーション
ルールを理解したら、次は実戦で活かせる戦略を学びましょう。ダブルスは2人の協力が不可欠です。ペアワークを向上させるポイントを紹介します。
基本のフォーメーション|「ハの字」移動
ダブルスの基本フォーメーションは「ハの字」移動です。打った後にパートナーの邪魔にならないよう、斜め後ろに下がる動きを指します。
右利き同士のペアの場合、フォア側で打った選手はバック側に移動し、次に打つ選手がフォア側に入るという流れになります。この動きをスムーズに行うためには、日頃からペアで練習を重ねることが大切です。
左利き×右利きのペアは最強?
ダブルスでは、左利きと右利きのペアが有利とされています。その理由は、2人ともフォアハンドで回り込める範囲が広くなるためです。
右利き同士のペアだと、交代時にお互いの動線が交錯しやすくなります。一方、左右の組み合わせなら、円を描くようにスムーズに入れ替われます。
もちろん、右利き同士でも練習次第で十分に戦えます。大切なのは、お互いの特徴を理解し、プレースタイルを補い合うことです。
サーブの組み立てが勝敗を分ける
ダブルスではサーブのコースが対角線に限定されるため、シングルスよりもサーブの種類や回転が重要になります。
特に効果的なサーブ戦略は以下の通りです。
- 短い下回転サーブ:相手に強く打たせない
- 横回転系のサーブ:レシーブのコースを限定させる
- ロングサーブ:たまに混ぜて相手のタイミングを崩す
- ナックル(無回転)サーブ:下回転に見せかけてミスを誘う
サーブの後に3球目攻撃(サーブ→相手レシーブ→自分のパートナーが攻撃)をスムーズに展開できるよう、パートナーとサインを決めておくことも有効です。
おすすめの練習用卓球用品
ダブルスの練習には、安定したラリーが続けやすいラバーや扱いやすいラケットが役立ちます。Amazonで人気のある卓球用品をいくつかご紹介します。
初心者〜中級者のダブルスプレーヤーには、バタフライの「ステイヤー」シリーズがおすすめです。コントロール性能が高く、安定した打球を実現できます。価格も手頃で、最初の1本に最適です。
ラバーでは、ニッタクの「ファスターク G-1」が人気です。スピードと回転のバランスが良く、ダブルスでの3球目攻撃やレシーブの精度向上に貢献します。
また、ダブルスの練習には卓球マシンも有効です。規則的に出されるボールに対して交互に打つ練習をすれば、フォーメーションの動きを効率よく身につけられます。Amazonでは家庭用の卓球マシンが1万円台から販売されています。
初心者がやりがちなダブルスのルール違反と注意点
ダブルスでは、ルールを知らないがゆえに反則を取られるケースが少なくありません。ここでは、初心者がやりがちなルール違反をまとめます。
同じ選手が連続で打ってしまう
ダブルスで最も多いミスが、同じ選手が2回連続でボールを打ってしまうことです。これは明確なルール違反であり、相手の得点になります。
特にラリーが速くなった場面や、台の近くでの打ち合いになった時に起きやすいミスです。「打ったら必ず退く」という意識を徹底しましょう。
サーブを対角線に出していない
ダブルスのサーブは、自分側の右半面から相手側の右半面に向かって出さなければなりません。コート全面に自由にサーブを出すのはシングルスのルールです。
特にシングルスに慣れている選手がダブルスに出ると、無意識にセンターラインの左側にサーブを出してしまうことがあります。練習の段階から対角線サーブを意識しましょう。
サーブの順番を間違える
サーブの順番ミスは、すぐに気付けば訂正されますが、得点が進んでしまった場合はそのままの点数で正しい順番に戻されます。
順番を忘れないためのコツは、2本サーブが終わるごとにパートナーと声を掛け合うことです。「次は〇〇のサーブだね」と確認するだけで、ミスを大幅に減らせます。
フリーハンドがテーブルに触れる
これはダブルスに限った話ではありませんが、ラリー中にラケットを持っていない方の手(フリーハンド)で卓球台に触れると反則になります。
ダブルスでは素早い切り替えが求められるため、バランスを崩して台に手をついてしまうケースがあります。体幹を鍛えて安定した姿勢を保つことが対策になります。
反則を防ぐための便利グッズ
反則防止やプレーの質向上のために、Amazonで手に入る便利な卓球グッズを活用するのもおすすめです。
卓球用スコアボードは、点数とサーブ順の管理に非常に役立ちます。手動式のものなら2,000円前後で購入でき、練習試合でも気軽に使えます。
また、卓球用の滑り止めグリップテープを使うと、ラケットが汗で滑るのを防げます。ダブルスでは素早いラケット操作が求められるため、グリップの安定感は重要です。
知っておきたい!混合ダブルス(ミックスダブルス)の特別ルール
卓球のダブルスには、男女ペアで行う混合ダブルス(ミックスダブルス)もあります。2020年東京オリンピックで初めて正式種目に採用され、水谷隼選手と伊藤美誠選手のペアが金メダルを獲得したことで大きな注目を集めました。
混合ダブルスの基本ルール
混合ダブルスのルールは、通常のダブルスとほぼ同じです。点数は11点先取、セット数は大会によって異なります。
ただし、サーブ・レシーブの組み合わせにおいて、男子が男子にサーブを出す、女子が女子にサーブを出すという制限はありません。サーブ・レシーブの順番は、通常のダブルスと同じルールに従います。
混合ダブルスならではの戦略
混合ダブルスでは、男女の打球力の差を活かした戦略が重要になります。
- 相手の女子選手にプレッシャーをかけるパターン
- 男子選手の強打をフォローする女子選手の台上技術
- サーブ・レシーブの組み合わせで有利な展開を作る
戦略的にサーブ順を決めることで、自分たちに有利な展開を作りやすくなります。パートナーとの相談がとても重要です。
ダブルスの試合に出る前にチェック!持ち物と準備リスト
試合に向けた準備も勝敗に大きく影響します。以下のリストを参考に、万全の状態で大会に臨みましょう。
試合に必要な持ち物
- ラケット:ITTF(国際卓球連盟)公認のラバーが貼られているか確認
- ユニフォーム:JTTA(日本卓球協会)公認マークが付いたもの
- シューズ:卓球用またはインドアスポーツ用のもの
- タオル:6ポイントごとに使用可能
- 替えのシャツ:汗をかいた時の着替え用
- ゼッケン:大会によっては必要
- 水筒・スポーツドリンク:こまめな水分補給用
Amazonでは卓球専用シューズがミズノやアシックスなどの有名メーカーから幅広く販売されています。卓球シューズは横方向の動きに対応した設計になっているため、ダブルスの素早いフットワークに最適です。3,000円〜8,000円程度で質の良いシューズが手に入ります。
試合前のウォームアップ
ダブルスの試合前には、必ずペアで一緒にウォームアップを行いましょう。おすすめのメニューは以下の通りです。
- 軽いランニングやストレッチ(5分)
- フォアハンド・バックハンドの基本打ち(5分)
- ダブルスのフォーメーション練習(5分)
- サーブ・レシーブ練習(5分)
特にフォーメーション練習は、本番でスムーズに動くために欠かせません。試合直前でも3〜5分は確保するようにしましょう。
まとめ|卓球ダブルスのルールを完全マスターしよう
この記事で解説した卓球ダブルスのルールのポイントを整理します。
- 点数は1セット11点先取。10対10になったらデュースで2点差がつくまで続行
- セット数は大会により異なるが、最も一般的なのは5セットマッチの3セット先取
- サーブは対角線限定。自コート右半面から相手コート右半面へ出す
- サーブ・レシーブは2本ごとに交代。デュース時は1本交代
- 打球は必ず交互。同じ選手が連続で打つと反則
- 最終セットの5点チェンジでは、エンド交代と同時にレシーバーも交代する
- セットが変わるごとにサーブ権は相手ペアに移り、レシーバーも変更可能
- 混合ダブルスも基本ルールは通常ダブルスと同じ
ダブルスのルールは一度覚えてしまえば難しくありません。ペアとの練習を重ね、ルールの理解を体に染み込ませることが上達への近道です。ぜひこの記事を参考にして、ダブルスの試合を楽しんでください。
よくある質問(FAQ)
卓球ダブルスの1セットは何点で終わりますか?
卓球ダブルスの1セットは11点先取で終了します。ただし、10対10になった場合はデュースとなり、2点差がつくまで試合が続きます。この点数ルールはシングルスと同じです。
卓球ダブルスのセット数はいくつですか?
最も一般的なルールは5セットマッチの3セット先取です。ただし、大会によっては7セットマッチ(4セット先取)の場合もあります。出場する大会の要項を事前に確認することをおすすめします。
ダブルスのサーブの順番を間違えた場合はどうなりますか?
サーブの順番ミスに気付いた時点で、正しい順番に修正されます。それまでに入った得点はそのまま有効です。誤ったサーブ順のまま試合が進行していた場合でも、得点は取り消されません。
卓球ダブルスでサーブはどこに出せばいいですか?
ダブルスのサーブは、自分のコートの右半面(センターラインの右側)から出し、相手コートの右半面(対角線上)にバウンドさせる必要があります。この対角線ルールを守らないと相手の得点になります。
ダブルスで同じ人が2回連続でボールを打ったらどうなりますか?
ダブルスでは必ずパートナーと交互にボールを打たなければなりません。同じ選手が2回連続で打った場合はルール違反となり、相手ペアの得点になります。
最終セットの5点チェンジとは何ですか?
最終セット(5セットマッチなら第5セット)で、どちらかのペアが5点に達した時にコートのエンドを交代するルールです。この時、サーバーは変わりませんが、レシーバーがパートナーに交代するという特別なルールが適用されます。
混合ダブルスのルールは通常のダブルスと違いますか?
混合ダブルス(ミックスダブルス)の基本ルールは通常のダブルスと同じです。点数は11点先取、サーブは対角線、打球は交互というルールは変わりません。男子が男子に、女子が女子にサーブを出すという制限もありません。




