卓球の基本的なルールとは?まず全体像を押さえよう
「卓球を始めたいけど、ルールがよくわからない」「友人と試合をするけど正式なルールを知らない」——そんな悩みを抱えていませんか?卓球は日本で約900万人が楽しむ人気スポーツですが、意外と正しいルールを知らない方が多いのが実情です。
この記事では、卓球の基本的なルールを初心者の方にもわかるように徹底解説します。サーブの出し方から得点の数え方、反則行為、ダブルス特有のルールまで、これさえ読めば試合で困ることはありません。公式ルールに基づきながら、実際の試合で役立つポイントもあわせて紹介していきます。
卓球の試合形式と得点のルール
1ゲームは11点先取制
卓球の1ゲームは11点を先に取った選手が勝ちとなります。2001年以前は21点制でしたが、現在の国際ルールでは11点制が採用されています。
ただし、10対10(デュース)になった場合は特別ルールが適用されます。デュース後は2点差がつくまで試合が続きます。たとえば12対10、13対11のようなスコアで決着がつきます。これにより、接戦のときは非常にスリリングな展開になるのが卓球の醍醐味です。
試合はゲーム数で勝敗が決まる
一般的な試合形式は以下のとおりです。
| 試合形式 | 必要な勝利ゲーム数 | 主な大会・場面 |
|---|---|---|
| 5ゲームマッチ | 3ゲーム先取 | 地域大会、練習試合 |
| 7ゲームマッチ | 4ゲーム先取 | 全国大会、国際大会 |
オリンピックや世界選手権などの主要な国際大会では7ゲームマッチ(4ゲーム先取)が採用されています。一方、地域の大会や学校の試合では5ゲームマッチが一般的です。
チェンジエンドのルール
各ゲームが終了するごとに、選手はコートのサイド(エンド)を交替します。これをチェンジエンドと呼びます。最終ゲーム(5ゲームマッチなら第5ゲーム、7ゲームマッチなら第7ゲーム)では、どちらかの選手が5点に達した時点でもチェンジエンドを行います。
これは照明や空調などの環境条件を公平にするための仕組みです。実際の試合では、エンドによって風の影響が異なることもあるため、非常に重要なルールといえます。
サーブの基本ルールを徹底解説
卓球のルールの中で、最も細かく規定されているのがサーブです。初心者が知らずにルール違反をしてしまうことが多い部分なので、しっかり覚えておきましょう。
サーブの正しい手順
- ボールを手のひらの上に静止させる(指でつまんではいけない)
- ボールをほぼ垂直に16cm以上投げ上げる
- ボールが落ちてくるところを打つ(上昇中に打ってはいけない)
- ボールは自分のコート側に1回バウンドさせてから、相手コートに入れる
特に重要なのが「16cm以上投げ上げる」というルールです。手のひらから直接打ったり、投げ上げが低すぎたりすると反則(フォルト)となり、相手に1点が入ります。
サーブ時の注意点
サーブを出す際には、以下の点にも注意が必要です。
- フリーハンド(ボールを持つ手)はテーブルの上に出し、相手からボールが見えるようにする
- 体や衣服でボールを隠す行為(ヒドゥンサーブ)は反則
- サーブはエンドラインの後方から出す
2002年のルール改正により、サーブ時にボールを隠す行為が禁止されました。これにより、相手はサーブの回転を見やすくなり、ラリーが続きやすくなったという背景があります。
サーブの交替ルール
サーブは2本ずつ交替で行います。たとえば、Aが2本サーブを出したら、次はBが2本サーブを出します。ただし、デュース(10対10)以降は1本ずつ交替になります。
この交替ルールを把握していないと、試合中に混乱することがあります。スコアが偶数のときにどちらがサーブかを覚えておくと便利です。
サーブがネットに触れた場合(レット)
サーブしたボールがネットに触れてから相手コートに入った場合は「レット」(やり直し)となります。得点にはならず、もう一度同じ選手がサーブをやり直します。レットには回数制限がなく、何度でもやり直しが可能です。
なお、ラリー中(サーブ以外)にボールがネットに触れた場合はレットにはならず、そのままプレーを続けます。これはサーブ時のみの特別ルールです。
サーブの練習に役立つのが、自宅でもトレーニングできる卓球練習セットです。Amazonで販売されている「卓球練習用ネット&ボールセット」は、テーブルに簡単に取り付けられるタイプで、サーブのトス練習やコントロール練習に最適です。初心者がサーブのフォームを固めるのにおすすめのアイテムといえます。
ラリー中のルールと得点・失点の条件
得点になるケース
以下の場合、相手選手に1点が入ります。
- 相手が打ったボールを返球できなかった場合
- 相手が打ったボールがネットを越えずに止まった場合
- 相手が打ったボールが自分のコートに入らなかった(アウト)場合
- 相手がボールを2回連続で打った(ダブルヒット)場合
- 相手のフリーハンド(ラケットを持っていない手)がテーブルに触れた場合
- 相手がテーブルを動かした場合
エッジボールとサイドボール
卓球台の端にボールが当たるケースは2種類あります。
| 種類 | 判定 | 説明 |
|---|---|---|
| エッジボール | 有効(インプレー) | テーブルの天板の縁(角)にボールが当たった場合 |
| サイドボール | 無効(アウト) | テーブルの側面にボールが当たった場合 |
エッジボールは非常に取りにくいため、相手にとって不運なプレーですが、正式にはインプレー(有効)として認められます。試合では「ごめんなさい」の意味で手を上げるのがマナーとされています。
ボディショットとラケットハンド
ラリー中にボールが体に当たった場合はどうなるでしょうか?ボールがラケットを持つ手の手首から先に当たった場合は有効です。つまり、ラケットを持つ手の指にボールが当たって相手コートに入れば、正式なリターンとなります。
しかし、手首より上の腕や体にボールが当たった場合は失点となります。この判定は意外と知られていないルールなので覚えておきましょう。
反則行為とペナルティのルール
主な反則行為一覧
試合中に注意すべき反則行為をまとめます。
- サーブのトスが16cm未満:やり直し、または相手に得点
- サーブ時にボールを隠す:相手に得点
- フリーハンドでテーブルに触れる:相手に得点
- テーブルを動かす:相手に得点
- ラケットを持っていない手でボールに触れる:相手に得点
- 故意にプレーを中断する:警告またはペナルティ
イエローカード・レッドカード制度
卓球にも警告制度があります。選手がマナー違反や遅延行為をした場合、審判はカードを提示します。
| カード | 意味 | 結果 |
|---|---|---|
| イエローカード | 警告 | ペナルティなし(注意のみ) |
| イエロー+レッドカード | 1回目の違反 | 相手に1点 |
| レッドカード | 2回目以降の違反 | 相手に2点 |
たとえば、サーブまでに時間をかけすぎたり、大声で叫んで相手を威嚇したりする行為は警告の対象です。国際大会では、ラケットをテーブルに叩きつける行為で警告を受ける選手もいます。
促進ルール(タイムリミットルール)
1ゲームが10分を経過しても終了しない場合、促進ルールが適用されます。このルールでは、サーブを1本ずつ交替し、レシーバーが13回の返球に成功すると自動的にレシーバーの得点になります。
促進ルールはカットマン(守備型の選手)同士の試合で適用されることがあります。お互いにミスが少なく、なかなか得点が入らない場合に試合を進行させるための仕組みです。このルールは一度適用されると、その試合の残りのゲームすべてに適用されます。
ダブルスの基本ルールとシングルスとの違い
ダブルス特有のサーブルール
ダブルスのサーブは、シングルスといくつか異なる点があります。
- サーブは必ず右半面から対角線上の右半面に出す
- テーブルの中央に引かれた白いセンターラインを基準に判定する
- サーブが自分のコートの左半面にバウンドした場合はフォルト(反則)
シングルスではサーブをどこに出しても構いませんが、ダブルスでは対角線上の限定されたエリアに出さなければなりません。この違いを知らない初心者は多いので、ダブルスに参加する前に必ず確認しておきましょう。
打球の順番ルール
ダブルスでは必ずペアが交互にボールを打つ必要があります。たとえば、AとBのペア対CとDのペアの場合、Aがサーブを出し、Cがリターンし、次にBが打ち、Dが打つ——という順番です。
同じ選手が2回連続で打つと失点となります。そのため、ダブルスではフットワークが非常に重要で、パートナーとの息の合った動きが勝敗を左右します。
サーブの順番ローテーション
ダブルスのサーブ順は少し複雑です。以下の例で説明します。
ペア1(AとB)対 ペア2(CとD)の場合:
- 第1ゲーム:Aがサーブ → Cがレシーブ → Cがサーブ → Bがレシーブ → Bがサーブ → Dがレシーブ → Dがサーブ → Aがレシーブ
- 第2ゲーム:レシーバーとサーバーの組み合わせが変わる
この順番は2本ごとにローテーションし、全員がサーブとレシーブを経験する仕組みです。慣れるまでは混乱しやすいですが、何度か試合を経験すれば自然と覚えられます。
ダブルスの練習には、パートナーとのフットワーク練習が欠かせません。Amazonで人気の「バタフライ 卓球シューズ レゾライン シリーズ」は、軽量でグリップ力に優れており、素早い足の動きをサポートしてくれます。ダブルスの動き出しの速さを向上させたい方におすすめです。
卓球台・ラケット・ボールの規定ルール
卓球台の規格
公式試合で使用される卓球台には、以下の規格が定められています。
| 項目 | 規格 |
|---|---|
| 長さ | 274cm(9フィート) |
| 幅 | 152.5cm(5フィート) |
| 高さ | 76cm(2フィート6インチ) |
| ネットの高さ | 15.25cm |
| 色 | 暗い色(通常は青または緑) |
テーブルの表面は均一であり、30cmの高さからボールを落とした際に約23cmの高さまで跳ね返ることが基準とされています。
ラケットの規格
卓球のラケットにも公式ルールがあります。意外と知られていないルールも含まれています。
- ブレード(木の部分)の85%以上が天然木材であること
- ラバー(表面のゴム)は片面が赤、もう片面が黒であること
- ラバーの厚さはスポンジを含めて4mm以内
- ラバーはITTF(国際卓球連盟)の公認リストに掲載されたものを使用すること
赤と黒の2色を使用するルールは、1983年に導入されました。これは相手選手がラバーの種類(裏ソフト・表ソフト・粒高など)を判別できるようにするためのルールです。以前は両面同じ色が認められていたため、どちらの面で打ったかわからず不公平でした。
なお、2021年からはラバーの色について「赤と黒」以外の色(ピンク、紫、緑、青など)も認められるようになりました。ただし、片面は必ず黒で、もう片面が別の色という組み合わせです。
ボールの規格
公式試合で使用されるボールの規格は以下のとおりです。
- 直径:40mm
- 重さ:2.7g
- 材質:プラスチック(ABS樹脂など)
- 色:白またはオレンジ
- 星の数:3スター(公式試合球)
2014年にセルロイド製からプラスチック製に変更されました。プラスチックボールはセルロイドに比べて回転量がやや減少し、ラリーが続きやすくなったといわれています。
初心者の方がラケットを選ぶ際は、Amazonで購入できる「ニッタク(Nittaku)卓球ラケット&ラバーセット」がコストパフォーマンスに優れています。ラバーが最初から貼られた状態で届くため、すぐにプレーを始められます。初心者向けのオールラウンド性能で、基本技術の習得に最適です。
知っておくと差がつく!卓球の豆知識ルール
タオル休憩のルール
試合中にタオルで汗を拭くことができるタイミングは決まっています。両者の合計スコアが6の倍数になったときにタオル休憩が認められます。たとえば、3対3、4対2、5対1などのスコアのときです。
それ以外のタイミングでタオルを使うと、審判から注意を受ける場合があります。実際の試合では、この休憩を戦術的に活用してリズムを整える選手もいます。
ゲーム間の休憩時間
各ゲームの間には最大1分間の休憩が認められています。また、試合中に1回だけ最大1分間のタイムアウトを取ることができます。タイムアウトは相手の流れを止めたいときや、作戦を練り直したいときに使われる重要な戦術手段です。
ラケット交換確認のルール
試合前には、対戦相手とラケットを交換して確認する時間が設けられます。これは相手のラバーの種類や状態を確認するためのものです。相手から求められたらラケットを見せる義務があります。
服装のルール
公式試合では服装にもルールがあります。
- ウェアの色はボールの色と明らかに異なる色であること
- 白いボールを使用する場合、白いウェアは原則として禁止
- ウェアには所属チーム名や選手名を表示できる
練習では自由な服装でプレーできますが、大会に出場する際は事前に大会規定を確認しておくとよいでしょう。Amazonで販売されている「ミズノ(MIZUNO)卓球ウェア」は、JTTA(日本卓球協会)公認のデザインが多く、公式大会でも安心して着用できます。吸汗速乾性にも優れており、長時間の試合でも快適にプレーが可能です。
車椅子卓球のルール
パラリンピックでも注目される車椅子卓球には、一般的な卓球と少し異なるルールがあります。
- サーブがネットを越えた後、レシーバー側のサイドラインから出た場合はレット(やり直し)
- 車椅子のフットレストはフロアに接触していなければならない
- プレー中に臀部が座面から離れてはいけない
車椅子卓球は健常者の卓球と同じテーブルを使用し、基本的なルールの多くは共通しています。近年は認知度も高まり、国内でも大会が増えています。
初心者が間違えやすいルールTOP5
実際に卓球を始めたばかりの方が間違えやすいルールを、ランキング形式で紹介します。
第1位:サーブのトスが低すぎる
最も多い間違いがこれです。手のひらからほとんど投げ上げずに打ってしまうケースが多く見られます。16cm以上を意識して練習しましょう。定規やペットボトル(約20cm)を目安にすると感覚がつかみやすいです。
第2位:ダブルスで対角線にサーブを出さない
シングルスの感覚で自由にサーブを出してしまうミスです。ダブルスでは右半面から右半面への対角線を忘れないようにしましょう。
第3位:レット(ネットイン)のルールを勘違い
「ラリー中のネットインもやり直し」と思い込んでいる方がいますが、レットはサーブ時のみです。ラリー中にネットに触れて相手コートに入ったボールは有効です。
第4位:フリーハンドをテーブルに置く
バランスを取ろうとして、ラケットを持っていない手でテーブルに触れてしまうケースです。これは即座に失点になるので注意が必要です。
第5位:サーブの交替タイミングを間違える
2本ずつの交替を忘れたり、デュース後の1本交替に切り替えなかったりするミスです。スコアボードを活用して確認する習慣をつけましょう。
こうしたミスを減らすためにも、ルールブックを手元に置いておくのが効果的です。Amazonで購入できる「卓球ルールの基本と審判法(日本卓球協会監修)」は、イラスト付きでわかりやすく解説されており、初心者からベテランまで重宝する一冊です。
まとめ:卓球の基本的なルールを押さえて試合を楽しもう
この記事で解説した卓球の基本的なルールの要点を整理します。
- 1ゲームは11点先取で、10対10のデュース後は2点差がつくまで続く
- サーブは2本交替、デュース後は1本交替になる
- サーブは手のひらから16cm以上投げ上げ、ボールを隠してはいけない
- サーブ時のネットインはレット(やり直し)、ラリー中はそのまま続行
- フリーハンドでテーブルに触れると失点になる
- エッジボールは有効、サイドボールは無効
- ダブルスでは対角線サーブと交互打球が必須
- ラケットは赤と黒(または公認色)のラバーを貼る
- 促進ルールは1ゲーム10分経過で適用される
- タオル休憩は合計スコアが6の倍数のときに可能
卓球は覚えるべきルールがたくさんありますが、一度理解してしまえば試合を何倍も楽しめるようになります。まずは基本的なルールをしっかり押さえて、自信を持って試合に臨みましょう。ルールを知ることは、上達への第一歩です。
よくある質問(FAQ)
卓球の1ゲームは何点先取ですか?
卓球の1ゲームは11点先取です。ただし、10対10のデュースになった場合は2点差がつくまで試合が続きます。たとえば12対10や15対13のようなスコアで決着します。
卓球のサーブのルールで最も注意すべき点は何ですか?
最も注意すべきはトス(投げ上げ)のルールです。ボールを手のひらの上に静止させてから、ほぼ垂直に16cm以上投げ上げなければなりません。また、サーブ時にボールを体や衣服で隠すことも禁止されています。
ラリー中にボールがネットに触れて相手コートに入った場合はどうなりますか?
ラリー中にボールがネットに触れて相手コートに入った場合は、そのまま有効なボールとしてプレーが続行されます。レット(やり直し)になるのはサーブ時のみです。
ダブルスのサーブはシングルスと何が違いますか?
ダブルスのサーブはテーブルの右半面から対角線上の相手側右半面に出さなければなりません。シングルスではテーブル上のどこに出しても構いませんが、ダブルスではこのエリア制限があります。また、ダブルスではペアが必ず交互にボールを打つ必要があります。
卓球の試合中にタオルで汗を拭けるタイミングはいつですか?
タオル休憩が認められるのは、両者の合計スコアが6の倍数になったとき(3対3、4対2、5対1など)です。それ以外のタイミングで頻繁にタオルを使うと審判から注意を受ける場合があります。
卓球のラケットの色にルールはありますか?
はい、ラケットに貼るラバーの色にはルールがあります。片面は必ず黒で、もう片面は赤が一般的です。2021年からは赤以外にピンク・紫・緑・青なども認められるようになりましたが、いずれも片面は黒である必要があります。
エッジボールとサイドボールの違いは何ですか?
エッジボールはテーブルの天板の縁(角)にボールが当たったもので、有効なボール(インプレー)です。一方、サイドボールはテーブルの側面にボールが当たったもので、アウト(無効)となります。見分けが難しい場合は審判の判定に従います。




