卓球ダブルスのルールが難しいと感じていませんか?
「卓球のダブルスって、サーブの順番がよくわからない…」「どこに打てばいいの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。実はダブルスのルールは、ポイントさえ押さえればとても簡単です。
この記事では、卓球ダブルス特有のルールを初心者でもすぐに理解できるよう、一つひとつ丁寧に解説していきます。サーブの順番、レシーブの交代、コートの使い方から、試合で役立つマナーや戦術のコツまで、これを読めば自信を持ってダブルスの試合に臨めるようになります。
卓球ダブルスとシングルスの違いを簡単に整理
まず、ダブルスとシングルスの違いを整理しましょう。大きな違いは次の3つです。
- サーブを打つコースが決まっている(右半面から右半面へ対角線に打つ)
- 打つ順番が交互(ペアが1球ずつ交代で打つ)
- サーブ権とレシーブの順番が決まっている(2本ごとに交代し、ローテーションする)
シングルスではコートのどこに打っても自由ですし、一人で連続して打ちます。しかしダブルスでは「交代で打つ」「サーブは対角線」という独自のルールがあるため、最初は戸惑う方が多いのです。
逆に言えば、この3点さえ覚えてしまえば、ダブルスのルールはほぼマスターしたも同然です。ここからは各ルールをさらに詳しく見ていきましょう。
【最重要】サーブのルールを簡単マスター
ダブルスで最もつまずきやすいのがサーブのルールです。ここを丁寧に解説します。
サーブは必ず「右半面→右半面」の対角線
ダブルスのサーブは、自分のコートの右半面(フォア側)から、相手コートの右半面(フォア側)へ対角線上に打たなければなりません。卓球台の中央に白いセンターラインが引かれていますが、このラインはダブルス専用のものです。
具体的には、サーバーが自陣の右半面でボールをバウンドさせ、相手陣の右半面にバウンドさせる必要があります。もしセンターラインの左側に落ちた場合はフォルト(失点)になります。
ちなみにセンターラインの上にボールが触れた場合は「セーフ」です。ラインはコートの一部として扱われるため、少しでもラインにかかっていればOKと覚えてください。
サーブは2本ずつ交代
ダブルスでは、サーブ権は2本(2ポイント)ごとに交代します。この点はシングルスと同じですが、ダブルスでは交代の順番がローテーション式になっています。
仮にA・BペアとX・Yペアが対戦する場合、以下のように回ります。
| サーブ順 | サーバー | レシーバー |
|---|---|---|
| 1巡目(1〜2本目) | A | X |
| 2巡目(3〜4本目) | X | B |
| 3巡目(5〜6本目) | B | Y |
| 4巡目(7〜8本目) | Y | A |
| 5巡目(9〜10本目) | A(最初に戻る) | X |
このようにサーバーもレシーバーも順番が決まっており、4巡で一周します。最初に誰がサーブし、誰がレシーブするかはゲーム開始前に決めます。2ゲーム目以降はレシーブ側が最初のサーバーとレシーバーを選び直せるため、戦略的に順番を変えることが可能です。
10-10(デュース)のときの特別ルール
スコアが10-10になった場合は、サーブが1本ずつ交代に変わります。これはシングルスと同じルールです。ただし、サーブとレシーブのローテーション順序は変わりません。1本打ったら次の人に交代するだけです。
デュース時はただでさえ緊張する場面ですので、順番を間違えないように注意しましょう。もし順番を間違えて打ってしまった場合、気づいた時点で正しい順番に戻し、それまでのポイントは有効となります(ルール上のペナルティはありません)。
打つ順番のルール ─ 交互に打つのがダブルスの醍醐味
ダブルスの最大の特徴は、ペアが1球ずつ交互に打つというルールです。シングルスのように同じ人が連続して打つことはできません。
具体的な打球の流れ
例として、AがXにサーブを打った場合のラリーの流れを見てみましょう。
- A(サーバー)がサーブを打つ
- X(レシーバー)がレシーブする
- B(Aのパートナー)が3球目を打つ
- Y(Xのパートナー)が4球目を打つ
- A が5球目を打つ
- X が6球目を打つ
このようにA→X→B→Y→A→X…の順番で交互に打ちます。自分のパートナーが打ったら、次は必ず自分の番です。打つ順番を間違えると失点になりますので要注意です。
打ったらすぐ動く!ポジションチェンジが重要
交互に打つルールがあるため、打った後すぐにパートナーのためにスペースを空ける必要があります。これを「ポジションチェンジ」や「入れ替わり」と呼びます。
基本的な動き方は以下の通りです。
- 自分が打ったら、パートナーの邪魔にならないように左右どちらかに素早く移動する
- パートナーが打っている間に次の打球に備えてポジションに戻る
- ペアで「右回り」「左回り」など動き方のパターンを事前に決めておく
初心者のうちは「打ったら右に抜ける」というシンプルなルールを決めておくとスムーズです。慣れてきたらボールのコースに応じて臨機応変に動けるようになりましょう。
スムーズなポジションチェンジのためには、動きやすいシューズが欠かせません。卓球専用シューズは床との摩擦に最適化されており、素早い横移動をサポートしてくれます。Amazonではミズノ「ウエーブドライブ」シリーズやバタフライ「レゾライン」シリーズなどの卓球シューズが人気です。フットワークの安定感が段違いに変わりますので、体育館シューズで代用している方はぜひ専用シューズの導入を検討してみてください。
ゲームの進め方 ─ セット間のルールと最終ゲームの特例
ダブルスのゲーム進行に関するルールもシングルスとは少し異なるポイントがあります。
基本的なゲーム数
ダブルスも基本は5ゲームマッチ(3ゲーム先取)または7ゲームマッチ(4ゲーム先取)で行われます。1ゲームは11点先取です。この点はシングルスと同じです。
ゲーム間のサーブ・レシーブの選び直し
各ゲームが終わると、次のゲームでは前のゲームでレシーブ側だったペアがサーブ権を得ます。そして、サーブを打つ人と、レシーブする人を改めて選ぶことができます。
つまり、1ゲーム目でAがXにサーブしていた場合、2ゲーム目ではXまたはYがサーバーとなり、レシーバーはAまたはBから選びます。この選択権は戦略上とても重要です。
最終ゲームのチェンジエンド(5点交代)
最終ゲーム(5ゲームマッチなら第5ゲーム、7ゲームマッチなら第7ゲーム)では、どちらかのペアが5点に達した時点でエンド(コート)を交代します。
このとき、レシーバーも入れ替わります。例えばチェンジエンド前にAがサーブを打ちXがレシーブしていた場合、チェンジエンド後はAのサーブに対してYがレシーブします。サーバーはそのまま変わらず、レシーバーだけが交代するのがポイントです。
この5点交代ルールを知らないと、試合中に混乱してしまうことがあります。事前にパートナーとしっかり確認しておきましょう。
ダブルス特有のマナーと知っておくべき細かいルール
ルールだけでなく、試合をスムーズに進めるためのマナーや細かい規定も知っておくと安心です。
サーブ時のボールの見せ方
サーブを打つ際、ボールは手のひらの上に乗せ、静止した状態で相手に見えるようにしてから投げ上げなければなりません。ボールを隠して打つとフォルト(失点)になります。これはシングルスと同じルールですが、ダブルスでは審判がいない試合も多いため、フェアプレーの意識がより大切です。
ボールの投げ上げは16cm以上
サーブでボールを投げ上げるときは16cm以上(ほぼ垂直に)投げ上げる必要があります。手のひらからそのまま打つ「投げ上げなしサーブ」はルール違反です。初心者同士の試合では見逃されがちですが、公式ルールでは明確に規定されています。
パートナーとのコミュニケーション
ダブルスならではのマナーとして、ラリー中にパートナーと声をかけ合うことは認められています。ただし相手を威嚇するような大声や、故意に相手の集中を妨げる行為はマナー違反です。
「お願い!」「ナイス!」などの声かけはチームワークを高めるだけでなく、試合のリズムも良くなります。積極的にコミュニケーションをとりましょう。
ペアのユニフォーム
公式大会では、ダブルスのペアは同じ色のユニフォームを着用する必要があります。練習試合やレクリエーションでは厳密に求められないことが多いですが、大会に出場する際はペアでお揃いのユニフォームを用意しましょう。
AmazonではバタフライやVICTAS、ミズノなどの卓球ウェアが豊富に揃っています。ペアで同じデザインを選ぶとチームの一体感も高まりますし、見た目にも格好良いのでモチベーションアップにつながります。
初心者でもすぐ使える!ダブルスの基本戦術
ルールを理解したら、次は簡単な戦術を覚えて実践力を高めましょう。ここでは初心者ペアでもすぐに使える基本戦術を紹介します。
戦術1:サーブは短く出して3球目を狙う
ダブルスのサーブは対角線に限定されるため、シングルスよりもレシーバーが対応しやすい面があります。だからこそ、サーブは台から出ない短いサーブを中心にしましょう。短いサーブなら相手は強打しにくく、パートナーが3球目攻撃しやすい展開を作れます。
3球目攻撃とは、サーブ→相手のレシーブ→3球目で攻める戦術です。ダブルスでは3球目を打つのはサーバーのパートナーなので、事前に「サーブを短く出すから、3球目はフォアで攻めてね」とパートナーと打ち合わせしておくのが効果的です。
戦術2:相手の動きの逆を突く
ダブルスでは相手も交互に打たなければならないため、ポジションチェンジのタイミングで隙が生まれます。相手が右に抜けようとしている時に右側(フォア側)にボールを送ると、入れ替わりがスムーズにいかずミスを誘えます。
ポイントは「相手の動きをよく見ること」です。ボールだけでなく、相手ペアの立ち位置や動き出しの方向を観察する癖をつけましょう。
戦術3:レシーブはバック側(ミドル)を狙う
ダブルスのレシーブで効果的なのが、相手のバック側やミドル(体の正面付近)を狙うことです。ミドルに来たボールはフォアで打つかバックで打つか迷いやすく、次の打者との入れ替わりのタイミングも崩れやすくなります。
特に初心者同士の試合では、ミドルへのレシーブだけで得点を重ねられるケースが多いです。
戦術4:ペアの利き手の組み合わせを活かす
右利き同士のペアの場合、フォアハンドが台の中央付近に集中するため、入れ替わりがやや窮屈になります。一方、右利きと左利きのペアは互いのフォアハンドの範囲が広く、ポジションチェンジもスムーズになりやすいという利点があります。
もしペアを組む相手を選べる状況であれば、利き手の組み合わせも考慮してみてください。
戦術を実践するうえで、ラケットやラバーの性能も大きく影響します。ダブルスではサーブレシーブの精度が重要なので、コントロール性の高いラケットがおすすめです。Amazonで購入できるバタフライ「ティモボルALC」や、初心者向けのセットラケット「ニッタク ジャパンオリジナルプラス シェーク」などはコントロールと威力のバランスが良く、ダブルスでも扱いやすいと評判です。ラバーは「テナジー05」や「ファスターク G-1」といった回転とコントロールに優れた製品が人気ですので、合わせて検討してみてください。
混合ダブルスのルール ─ 通常ダブルスとの違い
近年、オリンピック種目にもなったことで注目度が急上昇しているのが混合ダブルス(ミックスダブルス)です。男女ペアで組むこの種目は、通常のダブルスとルール上の違いがあるのでしょうか?
基本ルールは通常ダブルスと同じ
混合ダブルスの基本ルール(サーブの対角線ルール、交互打球、2本交代など)は、通常のダブルスとまったく同じです。男女で特別なルールの違いはありません。
戦略面での違い
ルール上の違いはありませんが、戦略面では男女の特徴を活かすことが重要です。一般的に男性はパワーのあるドライブ、女性は台上の繊細なプレーが得意な傾向があります。
例えば、女性がサーブを出して男性が3球目攻撃を仕掛ける、あるいは女性のコントロール力を活かしてコースを突き、相手のミスを誘うなど、ペアの個性を活かした戦術が効果的です。
2020年東京オリンピックでは、水谷隼選手・伊藤美誠選手ペアが混合ダブルスで金メダルを獲得し、日本中を沸かせました。このときも、水谷選手のパワーと伊藤選手の変化のあるプレーが見事にかみ合っていました。
よくあるミスと審判がいない場合の対処法
実際の試合では、ルールに関するトラブルが起こることもあります。特に多いケースと対処法を紹介します。
サーブ順を間違えた場合
サーブの順番を間違えて打ってしまうことは、初心者に限らずよくあるミスです。この場合、間違いに気づいた時点で正しい順番に戻し、それまでのポイントはすべて有効となります。ゲーム自体がやり直しになることはありません。
予防策として、サーブ順をメモに書いておく方法が効果的です。ベンチにサーブ順を書いた紙を置いておけば、迷ったときにすぐ確認できます。
打つ順番を間違えた場合
ラリー中にパートナーではなく自分が連続して打ってしまった場合は、その時点で失点となります。これはやり直しではなく即座にポイントが相手に入りますので注意しましょう。
焦ると自分が連続で打ちたくなることがありますが、ぐっとこらえてパートナーに任せることがダブルスの鉄則です。
エッジやネットインの判定
ボールが台の角(エッジ)に当たった場合はインです。台の側面に当たった場合はアウトです。また、ラリー中にネットに触れて(ネットイン)相手コートに入った場合もプレー続行で有効です。ただし、サーブがネットに触れて相手コートの正しい位置に入った場合は「レット」となり、やり直しになります。
審判がいない場合はお互いの申告で判定します。微妙な判定のときは相手に有利な判定をするのがマナーとされています。気持ちよくプレーするために、フェアプレー精神を大切にしましょう。
ダブルスの練習方法 ─ ペアの連携を高めるドリル
ルールと戦術を理解したら、実際に練習して体に覚えさせましょう。ダブルス特有の練習方法を紹介します。
練習1:フットワーク付き切り替えドリル
2人1組で台の同じ側に立ち、1球ずつ交互にフォアハンドで打つ練習です。打ったらすぐに横に移動し、パートナーにスペースを空けます。最初はゆっくりしたペースで始め、慣れてきたら徐々にスピードを上げましょう。
この練習で打球後の素早い移動が自然に身につきます。ダブルスの基本中の基本となるドリルです。
練習2:サーブ&レシーブ限定練習
ダブルスのサーブとレシーブに特化した練習です。サーブは対角線のルールに従い、短いサーブと長いサーブを使い分けます。レシーバーはストップ(短く返す)やフリック(台上で払う)など、さまざまなレシーブ技術を試しましょう。
サーブレシーブの精度がダブルスの勝敗を大きく左右します。試合前のウォーミングアップでも積極的に取り入れたい練習です。
練習3:実戦形式(ゲーム練習)
最終的には実戦形式でゲーム練習をするのが最も効果的です。ルールの順番を実際に回しながらプレーすることで、頭で考えなくても自然にサーブ順や打球順が身につきます。
最初のうちは11点ではなく、5点先取の短いゲームを何セットも繰り返すのがおすすめです。短いゲームなら集中力を保ちやすく、多くのサーブ順パターンを経験できます。
練習のお供には、多球練習用のボールがあると便利です。Amazonではニッタク「Jトップクリーントレ球」やバタフライ「マスタークオリティプラスチックボール」など、練習用ボールがまとめ買いできます。10個、50個、100個入りなどバリエーションも豊富なので、練習環境に合わせて選んでみてください。
まとめ ─ 卓球ダブルスのルールを簡単におさらい
この記事で解説した卓球ダブルスのルールを改めて整理します。
- サーブは右半面から右半面へ対角線に打つ(センターラインはセーフ)
- サーブは2本ずつ交代し、4巡で一周するローテーション制
- 10-10(デュース)ではサーブが1本ずつ交代になる
- ラリー中はペアが1球ずつ交互に打つ(連続して打つと失点)
- ゲーム間でサーブ・レシーブの順番を選び直せる
- 最終ゲームは5点で エンド交代し、レシーバーが入れ替わる
- 混合ダブルスも基本ルールは同じ
- 打ったら素早く動いてパートナーにスペースを空けることが大切
- サーブ順のメモを用意しておくとミスを防げる
ダブルスは一人では勝てない種目だからこそ、パートナーとの連携で勝ったときの喜びはシングルス以上です。ルールをしっかり覚えて、ダブルスの楽しさをぜひ味わってください。
よくある質問(FAQ)
卓球のダブルスでサーブはどこに打てばいいですか?
ダブルスのサーブは、自分のコートの右半面(フォア側)から相手コートの右半面(フォア側)へ対角線上に打ちます。台の中央にあるセンターラインはコートの一部として扱われるため、ラインに触れていればセーフです。
ダブルスのサーブの順番はどうなりますか?
サーブは2本ずつ交代します。A・BペアとX・Yペアの場合、A→X→B→Y→Aの順にサーバーが回ります。レシーバーも連動して変わり、4巡で一周するローテーション制です。
ダブルスでラリー中に同じ人が2回続けて打ったらどうなりますか?
ラリー中に同じ人が連続して打った場合は、その時点で失点(相手のポイント)となります。ダブルスでは必ずペアが1球ずつ交互に打つルールがあるため、打った後は速やかにパートナーと入れ替わる必要があります。
デュース(10-10)のときのサーブはどうなりますか?
デュース(10-10)以降は、サーブが1本ずつ交代に変わります。通常の2本交代ではなく、1本打ったら次の人にサーブ権が移ります。ローテーションの順番自体は変わりません。
最終ゲームの5点交代では何が変わりますか?
最終ゲームでどちらかのペアが5点に達すると、コート(エンド)を交代します。同時に、レシーバーが入れ替わります。サーバーはそのまま変わらず、レシーブする人だけが交代するのがポイントです。
混合ダブルスは通常のダブルスとルールが違いますか?
いいえ、混合ダブルス(ミックスダブルス)の基本ルールは通常のダブルスとまったく同じです。サーブの対角線ルール、2本交代、交互打球などすべて共通です。ただし戦略面では、男女の特徴を活かしたプレーが求められます。
サーブの順番を間違えた場合はどうなりますか?
サーブの順番を間違えた場合、間違いに気づいた時点で正しい順番に戻します。それまでに獲得したポイントはすべて有効です。ゲームのやり直しにはなりません。予防策として、サーブ順をメモに書いておくことをおすすめします。




